バンコクやパタヤはもはや既存の店が全閉鎖に追い込まれてしまったのだが、ここまで来ると私はあまり心配していない。そのうち、コロナはインフルエンザ的な季節病にダウングレードされるはずだ。
大ダメージを受けたタイ歓楽街も、やがて新しい芽も吹き出て一気に乱痴気パーティー時代に入るというのを私は確信している。
それは来年の春以降かもしれないし、あるいは秋以降かもしれない。時期は何とも言えないが、アフターコロナの時代が来るのは間違いない。
タイでは怠惰に時間を潰し、懐かしい歓楽街を野良犬のように這い回って、疲れたらベッドに倒れて死んだように寝るのが快楽だ。そして、タイの現地でしか味わえないタイ・フードを屋台の壊れかけた椅子に腰掛けて食べるのも至福の時間だ。
私はタイではいつも安い大衆食堂や屋台のぶっかけ飯で食べているのだが、長らく日本にいると屋台で食べることもなく寂しい思いがする。
そう言えば、いつから日本は屋台を駆逐してしまったのだろうかと思う。衛生や交通に悪影響があるということで排除してしまったのだろうが、もったいない。屋台は家庭の主婦でもできる起業なのだ。
いろんな「家庭の味」がどこでも食べられる国になると、日本の街も活気が出てくると思うのだが、政治家も行政も規則ばかり作って日本を萎縮させているように思う。