鈴木傾城

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◆風俗嬢はかくしてホストに付け込まれる。ホストに付け込まれる女性に足りないもの

ホストにハマった風俗嬢には何人か会ったことがある。こういう女性は「ホス狂」とも呼ばれているのだが、普通はどの女性がホス狂であるのかは本人が言わない限りはわからない。 しかし、取材で会った風俗嬢の女性が一瞬で「ホス狂」であると分かった瞬間もある。彼女のスマートフォンの待ち受け画面が担当ホストの写真だったのだ。金髪で、化粧したかのような顔に黒服。誰が見てもホストの格好である。 彼女はその写真の男が歌舞 […]

◆性的同意サービス。性的同意書の項目にチェックを入れてから性行為する時代?

2023年7月に「不同意性交等罪」が新設されている。これまでの「強制性交罪」や「準強制成功罪」が「不同意性交等罪」に統一された。この「不同意」という言い方が一部で物議を醸している。 言うまでもないが、性行為での同意は、ほとんどは口頭での同意である。 本当に同意したのかどうかをはっきりさせるために「性的同意書」を取り出して、合意事項を互いに確認して記名・捺印するような人はほとんどいない。 しかし、そ […]

◆バングラデシュの首都ダッカには5000のスラムがあって420万人がそこに住む

2023年3月、バングラデシュのダッカ南部のテジガオン工業地帯にある巨大スラムが火事になって次々と延焼して大規模火災になるという出来事があった。 このスラムには衣料品労働者、人力車の引き手、建設労働者など、多くの低所得者が住んでいる場所で、建物は鉄くず、プラスチック、段ボールで作られており、内部は複雑に入り組んでいた場所だった。 このスラムはバングラデシュでも最大級のスラムだと言われている場所なの […]

◆「普通の男は風俗嬢と付き合おうとは思うな」というのは覚えておくべき教訓

以前、五反田で取材したことのある30代のデリヘル嬢の女性から2年ぶりに連絡がきたので歌舞伎町の喫茶店『集』で会ってきたのだが、久しぶりに会うと一見してまったく分からないほど風貌が変わっていた。 かつては茶髪でカールした髪型だったのだが、それがボーイッシュなショートの金髪になっていて、ファッションセンスがやや派手気味に変わっていた。化粧も変わっていて、以前よりも派手な感じになっている。 私が「全然前 […]

エドガー・ポーを破壊したアルコールが薄暗く恐怖にまみれた作品を生み出した?

ポーは、もともと人間関係がうまくいかない性格な上に、身近な人が次々と亡くなっていき、自身もアルコール依存となり、経済苦に陥り、健康を害していた。しかし、傑出した才能を持つ男がアルコール依存になったので、薄暗く恐怖にまみれた作品が後世に残った。(鈴木傾城)

◆トランスジェンダーに関する何かを否定することはリスクになる社会が到来した?

最近、角川書店がアビゲイル・シュライアー著の『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』という書籍を刊行しようと準備していたら、X(旧Twitter)で「ヘイト本を販売するな」と激しい批判が巻き上がって刊行が中止になるという騒ぎがあった。 「タイトルやキャッチコピーの内容により結果的に当事者の方を傷つけることとなり、誠に申し訳ございません」と角川書店は謝罪文を出してい […]

◆説明できない感情。私はそのとき本能レベルか動物的直感で何かを感じていた?

白人《ファラン》たちは、すでに何年も前からヒゲを伸ばすのが流行っていて、中には中東のイスラム教徒のような長いヒゲをたくわえているアメリカ人も珍しくなくなった。 最近のパタヤなどの動画を見ても、ヒゲを伸ばした白人《ファラン》がかなり多くなっているのが見て取れる。 一方で、中国・韓国・日本などは顎髭を生やす男たちは見かけるようになったものの、全体としてそれほどヒゲを生やした男たちはあまり見かけないのが […]

◆死体安置所の怪物。わかっているだけで101人の女性の遺体を屍姦していた男

1987年、イギリス・タンブリッジウェルズで2つの殺人事件が起きていた。25歳の女性ウェンディ・ネル、20歳の女性キャロライン・ピアースが、殺害された事件である。どちらの女性も激しく殴打され、絞殺された後にレイプされていた。 検死結果、女性の遺体は二度に渡ってレイプされていることがわかった。 しかし、この当時はまだDNA検査などの技術が発達しておらず、事件は未解決のまま忘れ去られていった。しかし2 […]

市販薬でオーバードーズしている女性は、その前にのめり込んでいたものがある?

書籍『病み、闇。 ゾンビになる若者、ジョーカーになる若者』では、若者たちのOD(オーバードーズ)について取り上げて、何人もの若者に話を聞いたが、この薬物の過剰摂取は私が想像している以上に若者たちの間で広がっていて恐ろしかった。 この書籍の副題にある「ゾンビになる若者」と言うのは、まさにオーバードーズしてゾンビのようになる若者のことを指している。ちなみにゾンビというのは、取材したオーバードーズの女性 […]

◆学歴・知能・容姿・性格・出身が悪くてもハンディを一瞬で超越させるモノがある

私の知り合った風俗嬢のひとりは、「ある日、ものすごく印象的に残ったことがあった」と私に話してくれた。 「だいぶ前なんだけど、あるお客さんがついたんですよ。めちゃくちゃ早口の中年のおじさんだったんですけど、私から何も聞いてないのに、僕は東大卒業だとか言い出して学歴自慢する人だったんです。仕事でストレスいっぱいだから風俗で遊んでるんだとか。東大が本当かどうか知らないけど」 「東大卒でも風俗に通うのか… […]

◆かつての売れっ子モデルが完全に転落して、衝撃的な人相と姿になった

2019年に書いた記事なのだが、ここで取り上げた女性タイ・マナサナンはどうやらこの記事の翌年の2020年7月に亡くなっていたということだ。困窮し、うつ病になり、ドラッグや睡眠薬などの薬物乱用で苦しんでいた。あばら家で暮らしていたのだが、その家の中で死んでいた。争った形跡もなく、遺体にも損傷はなく、事件性はなかった。享年33歳だったという。 * * * 2019.03.06 芸能界や映画界のようなシ […]

◆パタヤ・フライング・クラブ。歓楽街パタヤで次々と飛び降り自殺する外国人

タイの歓楽街パタヤでは外国人が飛び降り自殺する事件が多いのは以前からよく知られている。 ブラックアジアでも、外国人の飛び降り自殺に関しては何度も何度も取り上げた。(ブラックアジア:仕事も金も尽きて売春地帯で飛び降り自殺したアメリカ人) パタヤは堕落した街であり、アルコールもセックスも無尽蔵にあるので、堕ちようと思ったらどこまでも堕ちることができる危険な街なのである。 普通の男はだいたい予算を決めて […]

◆大久保公園の売春で摘発・逮捕されると10日は拘置所に入れられて出てこられない

新宿区歌舞伎町の大久保公園はコロナ禍が収束に向かった2022年頃からストリート売春が目立つようになっていたのだが、警察はこの事態を重く見て2023年9月から取り締まりを強化して10月には一気に35人を摘発するという挙に出た。 一時期、摘発を恐れた女性たちが新大久保のほうに流れて行ったのだが、あまり客が取れなかったのか、一部が再び大久保公園に戻ってきたようだ。 しかし、その後も散発的に摘発が行われて […]

◆トゥイ・ティエン。美人コンテストの優勝者が次々とスキャンダルに見舞われる

2021年12月4日、バンコクで『ミス・グランド・インターナショナル 2021』という美人コンテストが開催されたのだが、そこで優勝したのはグエン・トゥック・トゥイ・ティエンという1998年生まれ身長171センチの23歳女性だった。 この時期、タイでは風紀の乱れたワチラロンコン国王に対して強い反発が若者を突き動かしていて、反王室のデモが多発していたときだった。(ブラックアジア:コロナで経済苦、政権と […]

◆「生まれ変わったら道になりたい」スカートの中をのぞくため、何時間も側溝に潜んでいた男

「生まれ変わったら道になりたい」の男がまたもや同じ犯罪で逮捕されていた。もはや、この奇妙で衝撃的な性癖は治らないようだ。この記事は2015年11月14日のものだが、改めてトップにしたい。 * * * 兵庫県で奇妙な男が逮捕されていて世界中で報道されている。2015年8月16日、この男が側溝に潜んでいるのを、たまたま通りかかった37歳の美容師が見つけた。女性はすぐに警察に通報し、男は逮捕された。 側 […]

◆「恋愛感情を持ったらヤバい」という不安と恐怖を増長しつつある表社会の動き

東南アジアの歓楽街に長らく沈没していると、次第に薄れていくのが道徳観や貞操観念である。そこでは快楽が剥き出しであり、欲望のために金を無尽蔵に蕩尽できる男が尊ばれる。 底なしに不道徳で、底なしに欲望に忠実で、明けても暮れても誰かを求めて街をさまよい歩く男が「とてつもなく素晴らしい男」なのである。要するに、一日24時間、365日、快楽のために身を捧げることができる男が見上げた男なのだ。 出会った女性の […]

◆「女性が殺される事件の約60%は男友達か夫が犯人」という不都合な現実

閲覧注意 ハリウッド映画やメディアの映像なんかを見ていると、アメリカという国は光り輝くような素晴らしい場所のように見えるのだが、一歩、裏側に入ると貧困層がひしめいて暴力とドラッグに荒れ果てているというのは「知る人ぞ知る」現実である。 ホームレスが路上に転がり、テントハウスが広がり、ドラッグが蔓延し、レイプや殺人が日常茶飯事に起きている。 最近は、ゾンビ・タウンの存在も知られるようになってきているの […]

◆0歳0か月0日で殺される赤ん坊。「赤ちゃんポスト」も悲劇を救うための手段

2023年11月1日。岡山市で自宅で産んだばかりの新生児を殺害したとして38歳の女性が逮捕されている。彼女は独身で68歳の母親とふたり暮らしだったのだが、その母親がへその緒がついたまま死んでいる赤ん坊の遺体を見て仰天して、119に連絡させて事件が発覚した。 68歳の母親は娘の妊娠に気づいていなかった。同じ屋根の下に暮らして毎日自分の娘を見ているのに、妊娠に気づかないということがあるのだろうかといぶ […]

◆未完成のレディーボーイとレディーボーイの受付嬢を受け入れる社会がくるか?

タイのレディーボーイの美しさは際立っていて、レディーボーイたちのミスコンテストである「ミスティファニー」などは世界中で放映されるほど人気コンテンツであったりする。 このミスティファニーはタイ女性が中心になっているのだが、国籍を問わないコンテストは「ミスインターナショナル・クイーン」で、今年はオランダ出身のトランスジェンダーが優勝したりしている。 こういうのを見ても分かるとおり、タイは「異質な性」に […]

鈴木傾城の新刊『病み、闇。ゾンビになる若者、ジョーカーになる若者』本日より発売!

本日より、鈴木傾城の新刊『病み、闇。: ゾンビになる若者、ジョーカーになる若者』が発売されます。 内容は以下の通りです。 「将来は末期がんになりたい」「ゾンビは死んでいるからかっこいい」「寝てる間に死ねばいいのに私」「存在自体をみんなの中から消したい」……。そのように話す病み界隈の若者たち。「僕は負け犬ですから」「幸せそうな人を見ると殺したくなる」「ジョーカーという真摯な絶望を汚す奴は許さない」… […]

◆映画『To Leslie トゥ・レスリー』深刻なアルコール依存の女性を描いた物語

元々うまくいかない人生を送っていたテキサス州西部に住むシングルマザーの女性が、宝くじで19万ドル(約2800万円)を当てるのだが、6年後にはそれを完全に使い果たしてモーテルの代金すらも払えなくなって叩き出される。 しかたなく彼女は縁を切られていた二十歳の息子のアパートに転がり込むのだが、そこでも「酒だけは飲むな」と言われているのに、連日のように隠れて酒を飲み、さらにカネがなくなったので息子のカネや […]

◆「逃げたいけれど逃げたら生活が破綻する」と追い込まれる人が助かる唯一の道

「私、本当はこのビジネスをしたくないし、田舎に帰りたいけど、子供を育てるにはお金がいるのでやめられない」 「セックスワークは好きじゃない。でも、私は借金があるのでやめられない。やめたら死ぬしかない」 東南アジアのあちこちの歓楽街で、知り合った女性の多くがそのように言って、落ち込んだり、泣いたり、ふさぎ込んだりする姿を今でも思い出す。 そういう話を聞いたとき、私はいつも「そうだな……。子供を育てるた […]

◆歌舞伎町でホストを切りつけた女とゴジラビルから飛び降り自殺した男の世界

新宿・歌舞伎町で立て続けに事件が起きている。ひとつはホスト絡みで女性がホストを切りつけた事件。もうひとつは若い男性の飛び降り自殺である。興味深いことにどちらも通行人にすべて記録されてしまっていることである。飛び降りに関してはライブカメラにも映っていた。 女性がカッターナイフでホストを切りつけた事件は、すでにあちこちで報道されているのだが、「クソガキよ! なめてんなよ、こら!」「お前、人生なめんなよ […]

◆鋼のメンタルを持っていない人でも、無理やりメンタルを強くする方法がある?

誰かに騙された。裏切られた。金を奪われた。面と向かって嫌いだと言われた……。こうした出来事は、ありふれた出来事であったとしても、本人にとっては激しいショックを覚える人生経験でもある。 ある人は知り合った女性と3年ほど付き合ったが、彼女は急に邪険な態度を取るようになり、「あなたのことは最初から好きじゃなかった」みたいなことを言うようになったと私に話したことがある。 心をえぐるような刺々しい言葉も投げ […]

◆顔面を包丁で突き刺されてしまったブラジル女性を日本人女性が知るべき理由

閲覧注意沖縄で自営業をやっていた30代の男が、自分の妻の首を絞めて顔面を殴るようなDV(家庭内暴力)を加えて逮捕されている。京都市では市役所に勤務する男が妻に暴力を振るって突き飛ばし、肋骨を折るような重傷を与えて逮捕された。 新潟県糸魚川市の40代の男が妻に暴行して逮捕されている。福島県会津若松市でも、28歳の男が妻の顔面を平手で叩くなどの暴行を加えて妻を怪我させて逮捕されている。 静岡県でも公務 […]

◆毒親の影響は考えている以上に大きい。悪影響から脱するために何をすべきか?

『病み、闇。ゾンビになる若者、ジョーカーになる若者』を書く中で、何人もの若者と話をしたのだが、そこで私がずっと引っかかったのは彼らが言う「毒親」という言葉だった。 「うちの親は毒親だった」「親ガチャに失敗して毒親だった」 彼らの少なからずが、そのように吐き捨てた。毒親というのは、子供を罵倒したり、DV(家庭内暴力)を振るったり、子供が何をしようがまったく無視(ネグレクト)したり、逆に子供の一挙一動 […]

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