◆福田光睦氏『なぜ、私は誰とでも寝てしまうのか』で描かれている女性たち

福田光睦氏がぶっそうな書籍を出している。『なぜ、私は誰とでも寝てしまうのか〜令和女性10人のセックス黙示録(双葉社)』というものだ。

『奔放かつ自由に、様々な男性とセックスをしてしまう女性たち。そんな「ヤリマン」といわれる女性を長きにわたり取材し、トークイベントなどを開催してきた筆者による、現代女性の《セックス黙示録》。取材の過程で、出会った10人の驚くべき性体験をしてきた女性のインタビューと、「なぜ彼女たちは誰とでもセックスしてしまうのか」という疑問への答えに迫る、男性だけではなく女性においても必読の衝撃的ルポルタージュ』

ということで、10人の女性が紹介されているのだが、そこには私たちが想像を絶するほどの「セックスまみれ」の女性たちが登場する。

新宿二丁目のバーで「モダンフリークス」というバーに入ったら、そこは福田光睦氏が代表をしているバーだった。福田光睦氏はかつて『SMスナイパー』で編集をやっていた人だというので、興味を持ってこの本を読んでみたのだが、私にとって示唆に富んだ書籍だったので、ここに紹介したい。

ところで、私はこれまで売春する東南アジア・南アジアの女性に深い関心があって、20歳の頃からずっと彼女たちの生き様を追いかけてきた。このあたりは『ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々』で大量に取り上げている。

彼女たちの仕事は「セックス」である。とすれば、売春する女性たちはセックスが好きなのかと言われれば、実はまったくそうではない。

彼女たちにとって、それは「仕事」である。好きだとか嫌いだとか、そんなことは関係なく、自分の身体を使った肉体労働に過ぎない。大半は「嫌だけれども生きていくためにしかたがなくやっているもの」であり、できればやりたくないと本当は思っているものだ。

中には、男を憎み、セックスを嫌い、それでも売春という仕事から逃れられない女性たちもいる。東南アジアの場末の売春宿、あるいはスラムの売春地帯、あるいはストリート売春は過酷であり、そこではセックスが好きで働いている女性は、ほぼいない。

自らの境遇をあきらめ、開き直った女性はいる。しかし、根っからセックスが好きという女性は見当たらない。もちろん世の中は広いのでゼロではないが、かなりの稀少品種でもある。大抵の場合、セックスは彼女たちにとって苦痛でもあるのだ。

ところが、福田光睦氏がこの本で取り上げている女性たちはまったく違う。

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コメント

  1. 匿名希望 より:
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  2. 晶子 より:
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  3. oyr7290 より:
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