(ブラックアジアの読者がコロナ禍の中で久々に女性に連絡を取るとすぐに「資金援助の要請」があったという。なかなか身につまされる話だ。今、東南アジアの売春地帯で働いていたすべての女性が苦しんでいる。「資金援助の要請」を受けている人は他にも大勢いるだろう。改めて、この記事をトップにしたい)
フィリピン・アンヘレスでひとりの女性に会った。彼女はゴーゴーバーでダンサーとして働いていたのだが、優しい性格の女性で私は彼女がとても気に入っていた。
アンヘレスにいる時間が終わって日本に帰る前、彼女は「メールアドレスを教えて」と言ってきたので私は教えた。
彼女から何度も何度もメールがきて「早く会いたいわ。フィリピンに戻ってきてね」と言ってくれた。私は嬉しくなって「必ずフィリピンに戻る」と返事をした。
しばらくして、彼女から差し迫ったメールがきた。要約すれば、このような内容だった。
「歩いていたら後ろから男がやってきて携帯電話を盗まれてしまいました。携帯電話がなければ家族とも連絡が取れません。困っています。本当に申し訳ないのですが援助してくれませんか?」
彼女は「私の銀行にお金を振り込んで下さい」と率直に書いていた。もし、あなたがこのような内容のことを切々と書かれたメールがきたらどうするだろうか。
私はすぐに彼女の身に起きたことを心配していると書き、彼女の援助に対してはこのように答えた。