◆闇賭博、違法ドラッグ、ストリート売春。背徳地ゲイランはどうなっているか?

◆闇賭博、違法ドラッグ、ストリート売春。背徳地ゲイランはどうなっているか?

シンガポールの背徳地(Red-light District)であるゲイランは、かつて隆盛を誇っていた時代から見ると黄昏《たそがれ》のようになりつつあるのだが、それでも終わることなくしぶとく売春が続いている。

最近、このゲイランにケニアやウガンダからきた黒人女性がストリート売春をしていたという情報まであって私は興味を持った。この黒人女性を見かけたという通り(ロロン)は20番通りあたりだというのだが、そこは昔はインド系の女性が大勢たむろしていた場所でもある。懐かしさでいっぱいだ。

20数年前は、華人(中国系シンガポール人)は黒い肌の女性が大嫌いで、インド系の女性も激しく嫌われていたのだが、この黒人のセックスワーカーが立つようになったというのは、華人の意識もこの20年で大きく変化があったのだと思う。

そういえば、タイでも最近はインドブームでインド映画やインド料理なども含めインドが脚光を浴びているのだが、私が東南アジアの歓楽街に沈んでいた20年以上も前はタイ女性のほぼ99%が「インド人は嫌い」といっていたのだ。

その理由は「インドの男は貧しいし、スパイスのにおいが好きじゃない」というのもあったが、「肌が真っ黒だ」というのを理由に挙げる女性も多かった。黒い肌の人々は不当なまでに忌避されていたのを覚えている。

今でも東南アジアの人々の多くは「白い肌」「美白」を追い求めているのだと思う。しかし、その一方でインド系やアフリカ系の女性にも惹かれる男が増えているというのに興味が注がれる。

シンガポールの背徳地ゲイランに黒人のセックスワーカーが立つようになったという情報に、私は時代の流れをひしひしと感じたのだった。ただ、黒人女性がいたというのが大きな驚きとなってアンダーグラウンドで情報共有されるくらいだから、まだ少数派であるのは間違いない。

背徳地としては凋落しているゲイランで、黒人のセックスワーカーが一過性のものなのか、それともタイ・バンコクのように恒常的な光景となるのか関心を持って見つめていきたいと思っている。

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