女性の身体が最も美しく充実しているのは何歳だろうか。20歳だろうか。30歳だろうか。それとも40歳だろうか。人によって個人差もあれば感覚も違うので一概に言えないのだが、中国の古い医学書ではその答えは「28歳である」と記されている。
京都の仁和寺には、日本最古の写本『黄帝内経《こうていだいけい》』が保管されているのだが、この写本は中国最古の医学書である。
そして、この医学書『黄帝内経』に記されている内容こそが、今の「漢方」に通じる考えかたと治療法の基礎となっている。他にも、鍼灸、漢方薬、気功、太極拳などの東洋医学全般に大きな影響を与えている。
この医学書には面白い説明があって、「女性の身体は7の倍数で変化する」とされている。つまり、女性の身体は「7年ごとに変わる」というのだ。
分かりやすく言うと、7歳、14歳、21歳、28歳、35歳、42歳、49歳、56歳、64歳、70歳、77歳、84歳……で女性は変わると説明されている。
その中で、女性が最も心身ともに充実している「ピーク」が28歳であって、以後は気力も体力も衰えていく。
現在は、『黄帝内経』が記された2500年前よりも、はるかにアンチエイジングが進んでいるので、もしかしたら28歳どころか38歳くらいがピークだという人もいるかもしれない。
しかし、一般的な感覚で言うと、28歳の女性が心身ともに最も充実している年齢であるというのは、だいたい納得できるのではないだろうか。夜の世界でも、これくらいの女性が知力でも体力でも評価されやすいように見える。