あなたは、「金持ちはもうエイズにかからない」という噂を聞いたことがあるだろうか。HIVは今も全世界で猛威を振るい、恐れられている性病だ。
それが「金持ちだけ治る」というのである。
アンダーグラウンドで根強く流れていたこの噂の信憑性がどうかを知る前に、まず劇的に状況が変わったC型肝炎から話を進めていきたい。
アンダーグラウンドの世界は、セックスとドラッグの2つの快楽が追求されるが、この2つはどちらも「血液を介する病気」に感染する可能性を飛躍的に増やす。
セックスの方は性病がそうなのだが、ドラッグもまたHIV感染やC型肝炎の感染にかかる確率を高める。
覚醒剤、ヘロイン等のヘヴィー・ドラッグは注射器を使うのだが、その注射器は往々にして回し打ちされるからである。また、非衛生な環境でのタトゥーやピアスもC型肝炎にかかる可能性を高める。
性行為でC型肝炎がうつる可能性もあるが、感染率は低いと言われている。
ただし、SMのような身体を傷つけるような激しい性行為、あるいは生理中の性行為、アナル・セックスような性行為はC型肝炎にかかる確率を高める。