世の中がコロナ禍でステイホームしている時期、歌舞伎町でひとりの男が「挙動不審」で職務質問されて、検査したところ覚醒剤の陽性反応が出たというので逮捕されたことがあった。
40歳のこの男は埼玉県で中学校の教諭をしている男で、よりによってコロナ禍の中で歌舞伎町で覚醒剤をやって逮捕されていたのである。教師が覚醒剤で逮捕されるというのも世も末だが、よくよく報道を見ていると「覚醒剤で逮捕された教師」は思った以上にいる。
長野県でも2023年3月に30代の教師が覚醒剤使用で逮捕されている。大阪でも同じ頃に33歳の教師が逮捕された。大阪のこの教師は、覚醒剤を自宅で打って錯乱を起こし、自ら警察に電話して「部屋が盗聴されている」と妄想をわめき散らし、やってきた警察に逮捕されていた。
覚醒剤に縁のない人は「そんな違法なものはいったいどこで手に入れているのか?」といぶかるのだが、実は覚醒剤は人を介せば本当にあっけないほど簡単に手に入る。
たとえば、歌舞伎町を真夜中にうろうろしていたら、不意に近づいてきて小声で声をかけてくる男や女や外国人がいる。
彼らの大半はポン引きやキャッチだったりするのだが、しばらく話していると「クスリ欲しくない? いろいろあるよ」と言ってきたりする。そのクスリというのがマリファナやら覚醒剤やらコカインなのである。
歌舞伎町は防犯カメラが街を監視している。警察もひっきりなしに巡回して、怪しい連中を見張っている。ストリート売春をする女性もそうだが、ポン引きやキャッチなんかも最初から警察にロックオンされている。
それでも、彼らは実に堂々とクスリを売っているのだから、あの巡回している警察官の目は節穴なのかと苦笑するしかない。
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