今、歌舞伎町のシネシティあたりには、昼間から座り込んでダラダラしている未成年がいる。
彼らは「トー横キッズ」と言われるようになっているのだが、マスコミが「こういう子供たちがいる」とテレビで報道して煽ったので、今でも家出してきた少年少女がここを目指して集まってくる。
通行人に罵声を吐いたり、暴力を振るったり、オーバードーズの子が自殺したり、「トー横キッズ」絡みでは、いろんな事件があった。(ブラックアジア:トー横で知り合った18歳男子と14歳女子がオーバードーズして飛び降り自殺)
今ではトー横の彼らが居ついてた場所はトゲ付きの「人よけ」が設置されて、監視員が立ったりするようになったので、彼らの一部がシネシティ側に移った。
ここで家出した未成年の支援をしていたり、掃除のボランティアなどをしていた32歳の目立つ男がいた。この男は「歌舞伎町卍会」という団体を作っていて、インターネットでは代表「ハウル・カラシニコフ」と名乗っていた。
Twitterにもアカウントを持っていたりするのだが、ボランティア活動の様子を精力的にアップして善人を装っていた。「今日も人の為に何かできないか探します」とか書いていた。
マスコミもこの歌舞伎町卍会を好意的に取り上げたりしていて、32歳のこの人物を、「見かけは不良だけれども、良いことをしている心の清い人」みたいな扱いでクローズアップしていたのだった。
「少女が売春に巻き込まれないように支援しています」
「歌舞伎町をほっとする場所にしたい」
「ロリコンは追い出した……」
ところが蓋を開けてみると、この男がロリコンで、少女を毒牙にかけていたという、歌舞伎町らしいオチが待っていた。