われわれ日本人にとってアフリカ大陸は非常に遠いところなのだが、そのアフリカ大陸の中で「リベリア」という国があると言われても、それがどこにあるのか、どういう国なのかはまったく無知のはずだ。
リベリアはアフリカの北西にある国で、日本から行くとなると約30時間はかかるような国である。
非常に歴史ある古い国なのはいいが、例によって戦争と虐殺にまみれた国で、現在もアフリカどころか世界で最も開発の遅れている最貧国のひとつでもある。ちなみに、隣国のシエラレオネもまたリベリアと共に最貧国として指定されている。
民族対立、脆弱な政治、独裁、クーデター、内戦、汚職、暴力が蔓延して、国家は無政府状態、しばしば飢餓が発生して国民が飢え死にする。こうした状態にあることから、これらの最貧国は「失敗国家」とも称される。
リベリアもまた、そういう極限的に無政府状態の国のひとつであった。リベリアにはいくつもの民族が存在しており、代表的な民族だけでも20近くある。アラブ系も暮らしているのだが、これらの民族がしばしば対立しては武力衝突を引き起こす。国内の多文化対立だ。
公式の宗教はキリスト教なのだが、アラブ系もいることからイスラム系もまた伸張しており、それも対立の火種になっている。ブードゥー教に近いアニミズムも残っており、国民は社会的慣習として一夫多妻制であったりする。
こうした国なので国全体が無法地帯のアンダーグラウンドなので、売春ビジネスもまた凄まじい状態となっている。リベリアの売春は暴力と表裏一体となっているところに特徴がある。
あまり知られていないこの国のハードな売春事情について取り上げたい。
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