食うに食えない、命がけの男たちの切羽詰まった血走った目。必死の表情。そして逃げても逃げても追いかけてくるゾンビのような執念深さ。それはストリート・ピンプの姿だ。
ストーカーに追い詰められている女性が世の中にはいる。彼女は、監視され、どこまでも執拗に後を付けられ、プライバシーにまでのぞき込まれる。
そんな女性の精神状態を男も体験したければ、インド・ムンバイのカマティプラに行けばいい。きっと同じ恐怖を味わうことができる。殺伐とした売春地帯では、ストリート・ピンプに取り巻かれることになる。そして、どうしても逃れられない。
意地になって突き放そうとしても、死にものぐるいで追いかけてくる男がいる。
嬪夫(ぴんぷ)という日本語を知っているだろうか。現在、歓楽街に立っていかがわしい店に手引きする男は「ポン引き」と言う。しかし、明治・大正・昭和初期の頃は、そんな男たちを「嬪夫(ぴんぷ)」と呼んでいた。
「嬪夫」は当て字で、語源は英語の”pimp”から来ている。”pimp”の意味は「売春斡旋業者」だから、英語がそのまま日本語になったひとつの例だった。
「だった」と過去形にしなければならないのは、この言葉が死語になってしまったからだ。嬪夫は蔑称であり、からゆきさんを海外で統括していた売春宿の経営者は、自分たちは「嬪夫」と呼び捨てられるのを嫌っていた。
彼らが各国の日本人会を後援し、地域の日本人社会で金に物を言わせて信用を築き上げようとしていたのは、ひとえに「嬪夫」と呼ばれるのを嫌ったせいでもある。
売春地帯には、いにしえから変わらず嬪夫がいる。どこの国に行っても売春地帯で見られるのが、この嬪夫たちの存在である。
日本でも歌舞伎町を歩けば嬪夫が寄ってくるし、タイのパッポンでも、カンボジア・プノンペンでも、インドネシア各地でも、事情は変わらない。
そして、どこの国でも嬪夫の評判が良いというのは……
(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきた売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア インド・バングラデシュ編』にて、全文をお読み下さい)
彼、ずーっと彼なりに働いてたんですねえ、傾城様をつけ回す一日仕事、時給に換算するといくらになるんだろう(涙)。
予想に反して傾城様がインド人もびっくりの強者だったもんで、彼は「畜生、この仕事終わるまで帰れねえ!」といった意地の残業気分だったのかも。しかもこのままでは空しい無賃労働になってしまいそうだから組合に訴えて待ち伏せ、と。
でもそんな事こっちにしてみれば知ったことではないですよねえ。
お疲れさまでした。 aurore
いやーなんでしょう、インド人って。
国民性なんでしょうか
インド編をよんでるともう最初から最後までみんな「カネだせ!カネだせ!」の世界ですね。インドはすっかり行く気がうせました。
頭悪いですよね、ピンプの男。
こんな無駄なエネルギーと時間使って、
大の男が物乞いしか出来ないって情けない。
もちろんカーストや貧困が問題・原因でしょうが
あまりにも情けない。
教養、教育の無さが原因なのか、お国柄か。
「人間以下」とか切り捨てる宗教の考え方が
関係しているんでしょうか。
読み物としてはハラハラ楽しんでしまいました。
私たち日本人からするとあり得ない事ですが
もし私達が同じ社会で生きていたら
その国の価値、その国の経済で人間が作られるでしょうから
インド人は理解できないと思えど
恐らく人間は「そこ」へ行けば同じようになるのでしょう
私達がそこまでならずに済むのは日本国民だから
生まれた時、カーストがある国
日本でさえ見えないカーストはあるけれど
インドほどあからさまにあれば
貧しい人々は本当に気の毒です
しかし鈴木さん…タフ 笑
私達も
いつこんな風になってもおかしくはない
だって戦後数十年しか経過していない
実際日本も相当貧しかったのです
50代以上の方とと話せば
かなり面白い話が聞けます
そういう話を聞く時
今はたったつかの間の今かもしれない
それと今の日本は豊かさをはき違えている気がします
日本だけではないですね きっと
驚きました。怖すぎます。200円で命を落としたくないです。
しかし、鈴木さんの体験は凄すぎますねー。
私も、カンボジアで象に乗った後、最初に料金は払っている(しかも結構高額な観光地値段)のに、降りたところでさらに何もやっていない少年がチップを求めたので軽く無視しました・・。中国では公衆トイレに入ると、個室から出た後になぜだかいつのまにかそこにいるおばさんがおしぼりを強制的に渡してくれたので、まあ仕方ないなと思いチップを払いました。万里の長城では、逆立ちですごい速さで階段を下りている人がいたので、写真をとろうかなと一瞬思いましたが、いや、撮るとお金を要求されるかも、と思いやめました。インドネシアでは、離島に渡る船着き場でタバコを吸っていたら、俺に一本くれないか、俺にも、という現地人が次々と寄って来て周りを囲むようになったので「これ以上持っていない!」と英語で叫んでタバコを消してさっさとその場を離れました。
でも、インドには・・行く気が失せますね。いろいろ遺跡を見に行きたかったのに。
日本で、アイドルがストーカーに付け狙われて、最後にはめった刺しされる残虐な事件が起きておりますが、ストーカー行為をされる恐怖は女性なら他人事ではないのではないでしょうか。
私が人生で最も執拗な「付け回し」されたのはインドのこの時です。ヘトヘトになりました。
【鈴木傾城】
傾城様のおっしゃるアイドル滅多刺し事件、そんなに有名なアイドルでは無いと思いますが、マカオの現地新聞の芸能欄に写真付の比較的大きな記事が載っていました(それで事件を知りました。)。
それだけ衝撃的な出来事だったというのとなのでしょうね。
ガウ
『金払いの悪い相手に一晩中粘着して回るより、次の相手を探した方がいい』
確かにその方が合理的なんですけど、彼らはそこまで頭が回らないんでしょうかね・・・
しかし、それでも意地を張っていたら、たかだか200円の為に命を落としていたわけですよね。恐ろしい世界や・・・
日本では物乞いの存在自体珍しいくらいですから、そんな世界があると言う事はブラックアジアを読んでいないと知る機会はなかったと思います。
余談ですが、地元にインド料理店があるんですが、ランチの時間から市役所の近くの道路でチラシを配って「インドカレー、おいしいよ。食べていきませんか」と若干イントーネーションが不自然な日本語で話しかけてきたことがありまして、昼のランチ時間から個別に声掛けしてまで呼び込みとは、商魂逞しい人達だな、と思ったことがあります。
kiria