閲覧注意
2019年10月、世間がまだ中国発コロナウイルスで大騒ぎになる前。イギリスで移民の黒人男性と付き合っていた白人女性が凄まじい暴力で死にかける事件があった。
被害に遭った女性は、ジェイド・ハーバード。ごく普通の女性だったが、彼女はワルな雰囲気の男が好きだった。そんな彼女はスナップチャットで新しいボーイフレンドを探していた。
スナップチャットというのはツイッターやフェイスブックと違って、写真を投稿しても最大10秒で消えるので、あまりインターネットに自分の痕跡を残したくない若者がよく使っている。
要するに街角で出会って、しばらく話して「じゃあね」と別れるような感覚で使われている。10代から20代の若者に人気のSNSだ。
ジェイドは、そこで23歳のひとりの黒人の青年と知り合ってチャットした。彼は”born evil”(生まれながらのワル)を自称するフィダル・ロビンソンという男で、ジェイドはこの男が気に入って付き合ってみることにした。
しかし、それが間違いの始まりだった。この男は「生まれながらのワル」というよりも、自分の感情を抑制できない危険極まりない男だったのだ。