閲覧注意
人間が人間を食らう。食人(カニバリズム)は当然のことながら法律で禁じられている。食人をするためには、まず肉を手に入れなければならないのだが、この新鮮な肉を手に入れるためには「殺人」をしなければならない。
ありとあらゆる肉を食べてきた人類だが、食人だけは道義的にも倫理的にも禁止されているのはここにある。
しかし、人間の歴史は実のところ闇で延々とカニバリズムが続いてきた歴史でもある。「人間を食べたい」と思う人間はいつの時代でも、どこの国でも現れるのである。(ブラックアジア:食人(カニバリズム)。食人の時代は本当に終わったのか?)
カニバリズムという言葉は、西インド諸島に住むカリブ族の人喰いの習慣から来ている言葉なのだが、人喰い人種はパプア・ニューギニアでも見られたし、中国でも普通に「食材」として人間の肉が食われていた。
どこの国でも、飢饉になれば生き延びるために死んだ人間の身体が食材になる。死んだ人間の肉を食うことで生き延びる極限状態に陥れば、倫理よりも生命が優先されたとしても不思議ではない。