静岡県沼津市で自分の生んだ赤ん坊を焼いて捨てた女性のどうしようもない性格を書いた。(100%自滅するのが決定づけられている人。表社会でも裏社会でも生き残れない?)
こういう自滅志向の女性がいるというのは知っているので、私自身はその存在は受け止められているのだが、唯一どうしても受け付けないと思ったのが、彼女の「写真」だった。心理的に拒絶感と不快感を感じた。
リアルな方ではない。彼女のリアルな姿は私はまったく違和感はない。私が不快感を感じたのは極度に加工された写真の方である。
彼女がこういう写真を嬉々として上げていたということは、彼女にとってはそれが「可愛らしい」「きれい」と思っていたはずで、だからこそ加工しまくった写真を残していたのだろう。
しかし、客観的に見てそれは果たして「可愛らしい」と評価できるものなのだろうか。のっぺりとしたシワもシミもない人工的なシリコンみたいな肌に、極度に大きく表現された両目、細く加工されている顔の輪郭、絵画のようになってしまっているツヤの強調された髪……。
それぞれ、女性のコンプレックスを消す写真加工が「これでもか、これでもか」と盛り込まれていて、だからこそ「盛っている写真」なのだが、盛りすぎて馬鹿げたジョークのように見えなくもない。
あるいは、質の悪い3D作品の失敗した人形というべきかもしれない。何というか、写真というよりも下手な絵のように感じるのだ。