最近、タイではマリファナの解禁に動いていて、これによって大量の欧米の観光客を呼び寄せることになることが報告されている。(ブラックアジア:マリファナに邁進するタイ。ドラッグ文化と東南アジアは切っても切れない関係)
かつてタイは、秘島と呼ばれていたサムイ島が治外法権となってマリファナやLSDやヘロインやマジックマッシュルームが流通していたのだが、いよいよマリファナが解禁されるというので、世界中の観光客がコロナ禍の完全収束を願いながら、タイという観光立国を見つめている。
もちろん、世界中から筋金入りの「マリファナ愛好者」がなだれ込んでいくのも目に見えている。
最近はパタヤの警察が「酔って暴れる外国人観光客を取り押さえるための訓練」をしきりにしていると現地のローカル紙も報道しているのだが、「アルコールで暴れる観光客」は建前で、本当はマリファナ解禁でやってくる凶暴なジャンキーの対策ではないか、と噂が流れている。
しかし、「マリファナはヤーバー(錠剤型覚醒剤)のように人を凶暴にするドラッグではない」ので、これがジャンキー対策だとしたら、無駄なことをやっているのではないかと指摘する人も多い。
「マリファナ→麻薬→乱用→発狂」ではないのである。しかし、このような図式で相変わらずマリファナを見ている当局者や政治家は多い。さしずめ、日本はまさにそうした国のひとつだろう。
日本はマリファナ解禁の目立った動きはほとんどなく、世論は「解禁してくれ」という声よりも「絶対に解禁するな」という声の方が強い。その理由は「マリファナ→薬物→乱用→発狂」という強烈な刷り込みが国民まで浸透しているからでもある。
ただ、日本は何でも欧米を見て自分の国のあり方を決めようとするので、欧米がすべてマリファナ解禁になったら、日本人の意識がどう変わるのかに私は注目している。