「あなたがお金を持っているのは知ってる」と言うダーダ

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タイの首都バンコク「アラブ人街」から、人の波に揺られながらスクンビット通りを渡ってしばらく歩くと、ファランたちで混雑しているオープンバーがあって、NEP(ナナ・エンターテーメント・プラザ)がある。

ここはゴーゴーバーが集積した特別な一角だ。中に入ろうと思ったら、警察官が入口で関所みたいなものを作っていた。いつの間にこんなものができたのだろう。

私にしがみついてきたレディーボーイに「なぜ警察官《ポリス》がここにいるの?」と聞いたら、「爆弾をチェックしてるのよ」と私に答え、私の股間をつかんで「ボン!」とふざけた。

「爆弾?」

しばらく私は意味が分からなかったが、はたと思い出した。そう言えば、バンコクのどこかで爆弾事件があった。

後で調べてみると、スカイトレインチョンノンシー駅、マハナコンビル、政府庁舎街のチェーンワッタナー、ラーマ九世通りのキングパワービル付近の四箇所で連続的に爆発テロが起きていた。

観光客が巻き込まれたら観光立国としてのタイは困る。だから、要所要所に警察官が立って……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア タイ編』にて、全文をお読み下さい)

ブラックアジア【タイ編】表紙
『ブラックアジア・タイ編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』連載当時、多くのハイエナたちに熱狂的支持されたブラックアジアの原点。

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