タイ・バンコク。胸が悪くなるような排気ガスや、めまいがするほど強烈な太陽はここにはたっぷりある。
バックパックを背負ってこの街を歩いていると、そのうちに倦怠感が襲ってくる。しまいに行き先も分からなくなる。街の中で途方に暮れて突っ立っていると、誰でも焦燥感に駆られる。
二十歳代の前半、体力に任せてこの街を歩き回っていた。タクシーを使って効率良く歩こうなどとは一切考えなかった。バスはよく乗っていたが、知らない場所に行くときはできる限り自分の足を使った。
街を這って自分のものにしたいと言うバックパッカー独特の使命感のようなものがあったのだ。だから、よく道を見失った。
やれやれと思いながら、街中で地図を広げて自分の位置を確認する。地図と風景を見比べても、バンコクの街は分かりにくい。やっと自分の立っている場所を把握して、もう少し頑張って歩こうと地図をしまいかける。
そのとき、ひとりの若い女性が声をかけてきた。彼女もまたバックパックを背負い、困った顔をして……
(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア タイ編』にて、全文をお読み下さい)
tua177375sとほぼ同じ経験をさらにディープにしています。とにかく間近で見る笑顔がくらくらしてくるくらい素敵な子でした。
そもそもLBには好奇心以上のものはなく、友達になれるのはいいけど自分の相手とは考えられない性質です。
それが、LBだと分かってからも(その発端は上の方と同じくネット情報)、その子に惹かれる気持ちがあまり変わらない自分に呆れもし、会うごとに行動や性格に嫌なところを見出しつつ、結局、笑顔を見ると「これが見られたら他はどうでもいいかも」と思うような子でしたね。実のところ上から下まで整形というよりは改造状態だったのですが、普通の男の子だった頃の写真を見ても笑顔には何となく面影がありましたから、笑顔などの表情にはどこか元からのものが残り続けることもあるのでしょう。
普段の仕種や挙動も大げさなところもなく自然に女の子らしく、他の女の子と同じように本当の彼氏を欲しがり、結婚したいといった願望まで抱いていた子でした。人気があって稼ぎもよかったおかげで一緒にいるときにかかるお金以外をせびることもまったくなく、ホテルに連れ帰って翌日まで過ごしても盗難などの不安も感じない、そういう意味での信頼感は抜群でした。とは言え、お互いすべてが嘘だらけの上に成り立っていた私たちはろくな信頼関係を築けるはずもなく、彼女のビジネスの客としてすらもう会わなくなりました。それは幸いだったのでしょうね。ビジネスを超えて付き合い始めたら、たぶん人生踏み外すことになっただろうと思います。
そういう意味でも、自分のハイエナ的人生の中でもきわめつけに最凶に魅力的なLBでした。いや、笑顔一つでそこまで思わせたという意味では、LBに限らず最凶だったかもしれません。(ky)
こちらの記事、今日初めて拝読し、屈辱に燃える若い傾城さんを思ってにやにやしてしまいました。
タイでの性転換手術のことですが、もうご存知かもしれませんが「オカマだけどOLやってます。」の能町みね子さんが「たのしいせいてんかんツアー」というコミックエッセイでかなり詳しく描かれています。可愛らしい絵で淡々と描いていらっしゃるのですが、本当につらそうで、股間を押さえながらうめき声をあげたくなってしまいました。けれど非常に興味深い本ですので、お気が向きましたら是非ご覧になってみてくださいね(^ω^ )
hachidori