最近、満員電車の中での痴漢行為がいくつもの波乱を呼んでいる。女性に痴漢だと言われた時、男が「その場から逃げればよい」と線路内に飛び降りて逃げるようになり、何度も電車が止まるようになっている。
これは、痴漢だと通報されて駅長室まで行くと「冤罪でも間違いなく有罪にされる」のが知れ渡り、それであれば逃げるしかないと巷で指南されているからだ。
実際、痴漢をやっている男も捕まったら「やってない」と言い張る。そのため、やってない人が「やってない」と言っても信じてもらえない。
だから男たちは、痴漢だと言われて捕まったら振り切って逃げるようになり、電車が頻繁に止まるようになっているのだ。
痴漢は恒常的に起きている。それは満員電車の中で男が見知らぬ女性の身体と密着するからなのだが、それでも多くの男たちは痴漢などしない。自制心が働くからだ。
しかし、その自制心は常に働くとは限らない。
実は自制心を失わせる心理的な状況もある。自分をコントロール不能にしてしまう危険なものがあるのだ。それはいったい何なのか。もちろん、誰もが知っている「例のもの」だ。