◆私が受けた職務質問。警察官はどんな人間を見て職務質問をしているのか?

◆私が受けた職務質問。警察官はどんな人間を見て職務質問をしているのか?

あなたは職務質問されたことがあるだろうか。私は夜中によくひとりでフラフラと歩いていたり、山谷・寿町・あいりん地区などのドヤ街をよく歩く関係上、あちこちで職務質問される。

2019年までは年に4度から5度は職務質問されるのが当たり前だった。特に2014年あたりから歌舞伎町をうろつくようになってからは、毎年のように職務質問されるようになった。

知っての通り、歌舞伎町は警察官が2人組で警備に回っていたり、パトカーがひっそりと止まっていたり、防犯カメラがあちこちで見張っていたりして、警察の目がやたらと厳しいところである。

そういうところでも、しばしば喧嘩が起こったり、ヤクザが乱闘したり、全裸の覚醒剤依存者がわめいて走り回っていたり、殺人が起こったり、ホストがしつこいキャッチをしていたり、ぼったくりバーが堂々と営業していたりする。

ホストに騙された女たちも、あっちこっちで飛び降り自殺する。新宿は女が空から降ってくる街なのだ。

この街を誰かと談笑しながら歩いていても何も起こらない。しかし、私のようにひとりで歩いていると必ず目を付けられる。(ブラックアジア:歌舞伎町を歩く。ネットカフェの女と、売春に関わる外国人の女たち

私はヤクザのような誰かを威嚇するような服装はしていないし、ホストのようなブランドで身を固めるような派手派手しいチンドン屋みたいな服も着ていない。ごく普通の格好をして、普通に歩いている。

しかし、それでも面白いほど職務質問される。着ている普段着が悪いのかと思って、ビシッとスーツを決めて歩きまわったらいつもは2人の警察官なのに、その時は3人の警察官に囲まれた。

横柄な口調の警察官もいれば、とても丁寧な口調の警察官もいる。

「名前は? 住所は? どこから来たのか、何をしているのか、どこに行くのか、仕事は何をしているの?」と一通りのことを聞いて、私の持っているバッグの中身を見たがる。あるいは、私のポケットの中身が何だか見たがる。

そして、私が誰なのかを知りたがる。

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