長らく刑事をやっていたアメリカ人のドキュメンタリーを見ていたことがあった。
そこで、「どんな人が刑事に向いていて、どんな人が駄目なのか」と取材者に問われた場面があった。
彼はしばらく考えてこう答えた。
「眠くなれば、どこでも眠れる人が刑事に向いている。それができない人がいるんだ」
また、探偵事務所をやっている渡邉文男氏の著書にも、まったく同じことが書かれていた。探偵に向いている人は「どこでも眠れる人」なのだという。
不規則な仕事をしている人や、体力を使う仕事をしている人は、刑事や探偵でなくても、「どこでも眠れること」は必須の能力なのかもしれない。