2014年3月。台湾は「サービス貿易の自由化協定」の反対運動に揺れた。
これは、馬英九政権が中国と勝手に結んだ協定だったのだが、これによって台湾には「中国製の安物」がどっとなだれ込んで台湾企業が根底から破壊される可能性があった。
中国の言いなりの馬政権が台湾を破壊しようとしているとして、多くの台湾人、特に若者や女性もが一緒になって抗議デモを行い、街を占拠し、いつしかこの抗議デモは「ひまわり運動(サンフラワー・ムーブメント)」と呼ばれるようになった。
この運動で、その美貌が注目されて、いつしか「ひまわり女王」と呼ばれるようになった女性がいた。劉喬安(リュー・ジョアン)である。
彼女はタレントでもモデルでもなく、ごく普通の女性だったが、この「ひまわり運動」で女王に祭り上げられたことから一躍時の人になった。
それから彼女しばしばマスコミに追いかけられるようになり、動向や言動が伝えられ、芸能人なみの注目度となった。