現在、台湾を悩ましているのはAIIBでも、中国の侵略でもない。「水不足」である。台湾は、2015年3月に入ってから、極度の水不足に悩むようになって、4月に入ってから緊急事態に入った。
何しろ、新北市ではダムの水がほとんど干からびて貯水率20%に低下するという事態となっていた。すでに、水道水の断水も行われて市民生活にも影響が出ている。
4月11日には全国的に雨が降って何とか10日分の確保はできたのだが、まだ貯水量の解消には至っていない。
ところで、水不足に悩んでいるのは台湾だけではない。ブラジルも今、危機的な状況に陥っている。
現在、ブラジルの56都市で雨が降らずに壊滅的な水不足となっており、これに電力不足も重なって市民の不満とイライラは現在、最高潮に高まって暴動寸前になっているという。
さらに、アメリカのカリフォルニア州でも、干魃が発生している。実は、カリフォルニア州の水不足は今に始まったことではない。ここ数年、ずっと水不足なのである。