売春地帯をさまよい歩いた日々

売春地帯をさまよい歩いた日々

◆物乞いで生きていたシャーミカに向けられた差別はどのようなものだったか?

インドをうろついていたとき、私が友だちになったのは同じ旅人ではなくて、現地のスラムに住む女性だったり、物乞いをしているホームレスの女性だったり、売春で生きている女性たちだったりした。書籍『絶対貧困の光景』では、初めてインドに降り立ったときに...
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◆貧しい女性に人生を教えてもらった私は、贅沢して生きるような生活は選べない

私が社会に出てからしばらくすると、時代はバブルに入った。振り返って思うと、それは異様な時代でもあった。まわりでも、カネをばらまくように使ったり、旅行でも高級ホテルに泊まったり、ショッピングでブランド物を買い漁ったり、三ツ星ランクのレストラン...
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◆「まともになれると思うな」と悪魔がささやく。牝肉を食わないハイエナは死ぬ

2020年12月19日。バンコク近郊の海産物市場で、多数のミャンマー人労働者を中心にコロナの感染者が見つかったことを受けて、タイ当局は再び歓楽街をシャットダウンするように調査と指導を行っている。これまで何とか中国発コロナウイルスを封じ込めて...
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◆悪い女との出会いも、思春期の頃の甘酸っぱい想い出と同じように昇華する

世の中には男を騙すことしか考えていない「悪い女」も大勢いる。そんな女性にハメられたことは何度もある。人間なんて何を考えているのか分からないものだ。女性が本気で騙してきたら見抜けるはずなんかない。真夜中を野良犬のようにうろついていると、多くの...
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◆あの荒んだプノンペン70ストリートの売春宿の荒廃した部屋が懐かしい

あれから20年も経つのかとしみじみ思う。ちょうど20年前、私はカンボジアの売春地帯にどっぷりと浸っていた。私が好きになった東南アジアの女たちは、みんな何も持たなかった。本当に彼女たちは何も持っていなかった。狭く息苦しい売春宿の中で、家族もな...
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◆13年ぶりに悪徳の地プノンペンの空気を吸いたいと思った

久しぶりにカンボジアの首都プノンペンにいる。カンボジアは私が東南アジアの中で最も好きだった国でもある。書籍『ブラックアジア・カンボジア編 売春地帯をさまよい歩いた日々』でも、電子書籍での小説『スワイパー1999』もカンボジアが舞台だ。199...
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◆売春する女たちと付き合うのは悪くないと私は考えている

売春ビジネスをする女性と付き合うというのは、人生の大きなマイナスになると言われている。それは一面の事実だから、彼女たちと付き合うなという忠告をする人がいたら、その言うことはよく聞いておいた方がいい。まず、売春する女たちと付き合うと金がかかる...
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◆巨大売春地帯の崩壊(2)。爛熟すれば破壊されるのが運命

バングラデシュ編バングラデシュの政党は、配下に暴力団を持っている。そして、その暴力団が売春地帯を支配している。つまり、バングラデシュにある売春地帯はすべて、その地域の政治家の利権の温床なのだ。ナラヤンゴンジのタンバザール地区にある同国最大だ...
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◆アジアの女性は、貧困に落ちた日本人でも愛するだろうか?

フィリピン編フィリピンをさまよっていると、どんな場所に行っても、たとえ知らないスラムに紛れ込んでも、会うことになる「女性」がいる。それは、「日本語ができる女性」だ。路地裏の、どこかの店で歩き疲れた身体を休めようと座る。そうすると、すぐに人が...
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◆売春する女性が淫乱だと思い込んでいるのは表社会の人だけ

インドネシア編売春する女性は「淫乱」だと誤解している男が多い。実はまったくそうではない。露出の高い恰好や、挑戦的な目つきは誤解させるに充分だが、それでも世間の認識する「淫乱」のイメージを、売春する女性に当てはめるべきではない。なぜなら、彼女...
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◆夜の街をさまよう男に取り憑いている「深い陰」とは何か?

インド編アジアの夜の街をさまよい歩く男の姿を見ればいい。歓楽街は陽気で、馬鹿げていて、あちこちで乱痴気騒ぎが行われている。そこで、男たちが飲んで騒ぐ。多くの男たちは享楽に浮かれて身を持ち崩しているように見える。彼らは性欲に支配されているよう...
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◆ダリットの女たち(2)今なお続くインド国内の衝撃的差別

インド編インドでは警察が異様なまでに腐敗していて、警察を相手取った告訴が毎年約6万件もある。そのうちで逮捕される警察官は20人や30人でしかない。告訴の半数以上は「根拠がない」という理由で却下されている。どういうことか。警察官が行ったダリッ...
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◆ダリットの女たち(1)いまだレイプされ続ける女性のこと

インド編 閲覧注意ずいぶん改善されてきたとは言われているが、未だに現実に起きている苛烈な差別がある。ダリットと呼ばれる人たちへの差別だ。「前世は犯罪者だ」と生まれたときから言われ、「だから差別されて当然なのだ」と結論づけられた人。それが、ダ...
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◆人間以下(Sub-human)と呼び捨てられて、生きている人たち

インド編人身売買されて売春宿に放り込まれ、精神を病んだ若い女性を知っている。彼女は感情を失い、まるで小さな人形のようにイスに座り、ほとんど何もしゃべることもなかった。何か問いかけても、彼女の声はほとんど聞き取れないほど小さく、人間としての生...
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◆「あんたの金が俺の人生」。プロのスリが街をさまよい歩く

タイ編スリに遭ったことがない人に言わせれば、スリに遭うのは注意散漫だからだという。しかしスリに遭った人は分かると思うが、それほど注意散漫でいたはずがないのに、いつの間にか盗まれていたはずだ。普通にしていても、気がつけば盗まれている。人は誰で...
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◆貧困の中で生きてきた女性が唯一持っていたのは何だったか

タイ編熱帯の国はどこでも豊饒な大地に恵まれていると考えるのは大きな間違いだ。たとえばタイのイサーン地方では土地が痩せて農作物の収穫は毎年苦しい状況にある。痩せ細り、水はけの悪い土地に農作物は満足に育たない。そんな不毛の大地を持つ地主が小作人...
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◆シンガポールの赤線地帯「ゲイラン」。政府公認の売春地帯

シンガポール編特に何か意味があるというわけではないのだが、売春女性の動きが面白かったので2005年に会員制サイトにひとつの動画を載せていた。場所はシンガポールの売春地帯ゲイラン。タミル系のインド女性がやってきた男の目の前で狙い澄ましたように...
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◆哀しみのネン。ときどき、私は母のない子供のように感じる

タイ編もうすでに真夜中の1時を過ぎていた。バンコク・スクンビットでは営業を終えようとするバーから次々と一夜のカップルとなった男女が生まれて、手をつなぎながらホテルに消えていく姿が見える。高揚したファラン(白人)の男の顔、厚化粧の女の作り笑い...
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◆インドネシアのリアウ諸島はもはや心の中で静かに終わった

かつて、インドネシアのビンタン島南部にあるペランギ・ホテルのまわりは売春宿でいっぱいだった。このホテルから歩いていける売春宿だけでも5軒あった。少しバイクを出せば10分以内にカラオケ屋が10軒以上もあって、そのすべてが売春カラオケ店だった。...