CATEGORY 売春地帯をさまよい歩いた日々

◆フアランポーン駅に立っている下層の女。今もタイにはこんな女性がいた

タイ・バンコクのヤワラー地区には、今も夜になったら女たちが立つ。かつては大陸から来た中国人女性が立っていたことがあるのだが、久しぶりに行くと彼女たちはひとりもいなくなっていた。 タイには諸外国から女性が売春ビジネスのために流れ込んでくる国であり、ロシアが経済的な危機にあった2000年代の初頭は多くのロシア女性が流れ込んで来ていた。 マイクズ・プレイスにはそうした女性たちが監禁されていた。(ブラック […]

◆オープンバーのダーダ(2)。「タイ人のガールフレンドがいるの?」

ダーダは酔ってはいたが、他の女たちのように「夜に染まっていない」というのが興味深かった。多くの女たちは、大勢いる他の女たちよりも目立つために、どんどんファッションや化粧が厚く過激になっていく。 男にドリンクをおごってもらってバーの売上に貢献し、ペイバーしてもらわなければ、この世界では生きていけない。そのため、オープンバーの女たちも生き残りと生活のために必死になる。 ドリンク代を通して店に貢献できな […]

◆オープンバーのダーダ(1)。「あなたがおカネを持っているのは知ってる」

タイの首都バンコク「アラブ人街」から、人の波に揺られながらスクンビット通りを渡ってしばらく歩くと、ファランたちで混雑しているオープンバーがある。それを通り過ぎるとNEP(ナナ・エンターテーメント・プラザ)だ。ここはゴーゴーバーが集積した特別な一角である。 中に入ろうと思ったら、警察官が入口で関所みたいなものを作っていた。いつの間にこんなものができたのだろう。 私にしがみついてきたレディーボーイに「 […]

◆アフリカから来た女ウィニー(2)シャワーを拒絶する彼女の匂いの心地良さ

スクンビット界隈で最強に目立っていたのは、今ここで自信満々な表情で私を見つめて逃がさない女性であるのは間違いなかった。アフリカから来た彼女の肌はエボニーで、彼女もまたアフリカの女性特有の大きなヒップを持っている。

◆後味が悪すぎた別れ。「甘い言葉の過食」も人生に悪い?

タイ編 バンコクの売春地帯パッポンに沈没していた時、ゴーゴーバー『キングス・キャッスル』で、カモシカのように脚の長い痩身(スキニー)な女性がいた。名前は忘れてしまった。 それほど美人ではなかったが、彼女はとても人気があった。美しい女が他に山ほどいたのだが、それでも彼女の人気は大したものだったと思う。 ある時、彼女がバーで白人(ファラン)の客と楽しく談笑している中で、後からやってきた別のファランが彼 […]

◆売春する女たちと付き合うのは悪くないと私は考えている

売春ビジネスをする女性と付き合うというのは、人生の大きなマイナスになると言われている。それは一面の事実だから、彼女たちと付き合うなという忠告をする人がいたら、その言うことはよく聞いておいた方がいい。 まず、売春する女たちと付き合うと金がかかる。時には裏切られるかもしれない。彼女を通して悪い人間と知り合い、引きずり込まれる可能性もある。性病をうつされるかもしれない。治らない性病も世の中にはある。 売 […]

◆オープンバーでいきなり女性をクリニングスしたファラン

パタヤは、今やタイで最大の売春地帯と化した。そこではアルコールとセックスが満ち溢れ、多くの男たちが泥酔しながら女性に貪りつく。(ブラックアジア タイ〈パタヤ〉編) ところで、4月と言えばタイで狂気のお祭りがある。ソンクラーンと呼ばれるものだ。この時期のタイはパタヤにいても最悪の日々と化す。 どこにいても、歩いていたらいきなり大量の水をぶっかけられるのである。 道の真ん中を歩いていたら両側から水鉄砲 […]

◆タイでは、野良犬も素性の知れない旅行者も同じ扱いだった

日本では野良犬が街をさまよっている光景はほとんど見ないが、海外にいくと、タイには野良犬がうろうろしていて危険なこともある。 タイではバンコクにも路上で野良犬が寝ていることも多く、スクンビットではすっかり人気になった牛のような模様の犬が秘かに人気になったりしたこともあった。 可愛らしい犬ならそれはそれで街の風物になるのだが、中には明らかに皮膚病を持った犬や、身体中が汚れてうっかり目が合うと牙を剥き出 […]

◆彼女は、とても端正な顔をしていたのに客がつかなかった

タイ編 2005年頃だろうか。一時期、ずっとフィリピンの売春地帯アンヘレスに入り浸っているときがあった。アンヘレスはマニラから車で1時間30分ほど走ったところにある。 今や巨大なショッピングモールなどができて発展した街になったようだが、2005年頃のアンヘレスは売春地帯しか見所が何もないような場所だった。 そこの雰囲気が、なぜかタイの売春地帯パタヤを思い起こさせた。そのせいか、アンヘレスに倦んだ後 […]

◆カンボジアの虐殺の洞窟(キリングケイブ)を訪ねたときの話

カンボジアは1975年から1979年まで、民族大虐殺が引き起こされた国だ。この間、カンボジアの経済は崩壊するに任せられて、国土は死体の山になっていた。 その後も、ポルポト派は西部パイリン省のジャングルに拠点を構えて1985年あたりまでずっと武装闘争を行っていた。 やっとポルポト派との停戦が行われてからも、フン・セン派やラナリット派の闘争などが行われて政情不安は続いたままだった。 何とか国家運営がま […]

◆疲れ切っていたフォーンの心理が、手に取るように見えた

タイ編 フォーンは、いろんな意味でやる気のない女性だった。小柄で、痩せているように見えて、実は日頃の不摂生がたたって、むっちりと下腹部や太ももに脂肪がついていた。 太っているようには見えないのだが、その実、下半身だけは太っている女性は多い。 そうなるのは水分の取り過ぎだと誰かに聞いた気がするが、フォーンもそうだったのかもしれない。足を組むと、どこか不格好になった。 彼女はタイ・パタヤのオープン・バ […]

◆ビジネスに失敗して、真夜中の世界に堕ちていくタイの女性

タイ編 どこの国でも学歴や資産や家柄の良い女性と、そんなものは何ひとつ持っていない女性とに分かれ、それぞれ歩む道はまったく違うものになっていく。 日本でもそうだが、タイでも同じだ。何も持たない女性であっても、工場での単純作業や、小さな会社の事務や、どこかの店の店員をして生きていける。 そして、こういった女性たちでも、一生懸命に働いて自分の店を持ったり、何かのビジネスに成功すると、豊かになることがで […]

◆黒人ハーフの女性には、惹かれながらも深入りしたくない

タイ編 体力と好奇心は、もしかしたら連動しているのかもしれないと思うときがある。体力があるときは、街を歩いていても好奇心で満ち溢れていく。まるで街の喧騒が、自分の中に流れ込んで来るような気持ちになる。 街の光景、喧噪、風、そしてすれ違う女性のすべてに関心が向いて、いろんな感情が渦巻いて自分の心を埋め尽くしていく。それが当たり前だった。 体力を失うと、同じように街を歩いていても、街の躍動が心に飛び込 […]

◆鈴木傾城は「私、エイズなのよ」とつぶやいた女を抱いた

タイ編 彼女はバンコクのスクンビット通りで昼間から徘徊しているフリーの売春女性だった。ひどく痩せ細り、肩も薄く、あばらが刻まれ、額にまで血管が浮き出ていた。 「私、エイズなのよ……」 彼女は憎しみのこもった目で、そうつぶやいた。 彼女がつぶやいたそのときの光景を、今でもよく覚えている。男が聞き間違えないように、きちんと確認さえした。 「分かる? 私はエイズなの。本当よ」 彼女はそうやって、男が最大 […]

◆デリア(2)デリアはどこかに隠れて見ていたはずだった

インド編 寡黙なデリアと、威厳のある老人のふたりに導かれてデリアの部屋に入る。狭い部屋はむっとした空気に包まれており、じめじめして気持ちが悪かった。 デリアは小さな木枠の窓を開けた。外側から金網が頑丈に張っていて、誰も入れないし、逃げられないようになっている。 (ああ、ここもケージ(鳥かご)なんだな……) 何となくそんなことを考えた。こんなものは壊そうと思えば壊せるが、心理的な圧迫感はある。 ムン […]

◆デリア(1)。暗闇の中でじっと私を見ていたベンガル女性

インド編 インドの売春地帯で知った顔が増えてくると、あちこちの女性と話し込むことも増える。 女性たちも、異国から来た男に慣れてくると、暇つぶしにちょうどいいと思うのか、帰ると言っても帰してくれない。 話の内容は、どの女もほとんど決まっている。 他の女の悪口か、自分はいかに金がなくて生活がつらいかという愚痴である。そして、最後には「金をくれ」「バクシーシ」となる。 どうしても男が金を出さないと、金切 […]

◆アジアの女性は、貧困に落ちた日本人でも愛するだろうか?

フィリピン編 フィリピンをさまよっていると、どんな場所に行っても、たとえ知らないスラムに紛れ込んでも、会うことになる「女性」がいる。それは、「日本語ができる女性」だ。 路地裏の、どこかの店で歩き疲れた身体を休めようと座る。そうすると、すぐに人が大勢集まって、好奇心いっぱいに声を掛けてくる。 「どこから来たの?」「何してるの?」 日本から来たと答えれば、まわり中に「日本人がふらふらやって来た」と噂が […]

◆アドレナリン・セックス。ラクミが暴力で教えてくれたもの

インド編 インドの売春地帯に放り込まれた女性は、文字が読めないどころか、まったく教育を受けたこともないことが珍しくない。 そんな中で、激しい自己主張を繰り広げ、生きるために信じられないほど荒々しく、粗野になった女性も多い。 売春地帯では年中、どこかから女性の罵声や悲鳴が聞こえてきたり、女性同士が殴り合って喧嘩している姿を見る。 欧米や東南アジアの売春地帯では、男というのは「誘う」ものだが、インドの […]

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