◆天国も死後の世界も、何も信じていない私がそれを否定したくなくなった理由

日本では年間約7.9万人〜9.1万人が心臓発作で突然死している。私も2年以内にその中のひとりになる確率が非常に高かったので、去年と今年で計4回の手術をしているのだが、基本的には完治できないので異常が高じれば突然死する可能性は高い。

心臓発作は突然起きて、きわめて速い速度で死がやってくる。

代表例は「心室細動」で、心臓が規則的な拍動を失い細かく震えるだけとなり、血液を全身に送り出せなくなる。これは事実上の心停止である。脳への血流が途絶した瞬間から意識は急速に遠のき、数分以内に不可逆的な脳障害が始まる。

「急性心筋梗塞」でも、冠動脈が閉塞して心筋が壊死する。

損傷が大きい場合、心臓壁が耐え切れず破綻し循環が崩壊する。さらに急性心不全ではポンプ機能が突如として破綻し、肺に血液が鬱滞して呼吸困難と全身循環不全が同時に進む。

心臓に血液を送る冠動脈は、長い年月のあいだに脂やコレステロールがたまり、壁が硬くもろくなる。これが動脈硬化で、外見だけでは進行がわからない。

もろくなった血管が急に詰まると、心臓の筋肉に酸素が届かず虚血が起こり、重い場合は心筋梗塞になる。詰まりかけの段階では胸の圧迫感や息切れといった狭心症が前ぶれになることがあるが、症状が出ない人も少なくない。

ただし、自覚がなくても血管の劣化が進んでいれば、ある瞬間に完全な閉塞が起き、心停止に至る可能性がある。私もすでに血管がボロボロになって至るところが狭窄しているので、最悪の箇所はステント(金属の筒)を入れて治療はしたけれども、すべての狭窄を治しきれないので、いつ完全閉塞が起きるかわからない。

ある意味、地雷を抱えて生きているような状況でもある。

心臓発作での突然死の特徴は、死に至るまでの進行の速さだ。発症から数秒で意識消失が起き、数分で絶命する。そんなわけで、「死」はより近く、やってくる確率の高い現象となっている。

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