久しぶりにカンボジアの首都プノンペンにいる。
カンボジアは私が東南アジアの中で最も好きだった国でもある。書籍『ブラックアジア・カンボジア編 売春地帯をさまよい歩いた日々』でも、電子書籍での小説『スワイパー1999』もカンボジアが舞台だ。
1990年代から2001年頃まで、私はカンボジアに夢中だったと言っても過言ではない。ブラックアジアはカンボジアの売春地帯を描写するために生まれたサイトでもあった。
しかし、私が最後にカンボジアに行ったのが2004年頃だったので、もう13年もカンボジアとはご無沙汰になっているということになる。
カンボジアはこの10年が大きな経済発展を遂げる時代となったのだが、私はそれを見ないままカンボジアを捨てた。
東南アジアの原点のような雰囲気を残したカンボジアを、私が大好きだったにも関わらず、この国を意識して避けていたのは、大きな理由があったからだ。