インターネットで大量の記事をぼんやりと読んでいると、大阪の繁華街で日曜日の昼間に発砲事件があったというのを目にした。2018年2月18日のことだ。どこの繁華街なのかと地名を見たら「京橋」とあった。
警察官が不審なチンピラもどきの男たちを職務質問しようと声を掛けたら、ひとりの男が突然バタフライナイフを取り出して暴れ出し「撃つなら撃ってみろ」と威嚇した。
東京で「京橋」と言えば一流企業の本社が建ち並ぶ高級なオフィス街のイメージなのだが、大阪の京橋はどうもそうではない。チンピラがうろうろするような、なかなか物騒な繁華街だったのだ。
それにしても警察官にバタフライナイフを見せつけて威嚇するというのも大阪ならではだ。睨み合いが続いたのだが、最終的に警察官は男の足を撃った。
この男は井手尾浄太という無職25歳の男だったのだが、逮捕後に覚醒剤反応が出ていた。
大阪の京橋はいつもこんな事件ばかり起きる場所ではないとのことだが、現にヤク中のチンピラも歩いているわけで、東京のように小ぎれいでつまらない場所ではなさそうだ。
いったい、どんなところなのだろう。何があるわけでもないのだが、試しに歩いて見た。大量の写真で、どんなところだったのか雰囲気を見て欲しい(大判写真あり)。関西出身のある人は京橋を「ここぞ、THE大阪という場所」と形容した。納得だ。(鈴木傾城)