2024年4月23日に、スーダンの内戦の話を書いた。イスラム教徒とキリスト教徒の紛争、部族間の紛争、そしてアラブ民族と黒人系民族との紛争、さらに国家と反政府軍との紛争も入り乱れて、国内は完全なる無法地帯と化している。(ブラックアジア:地獄の内戦。スーダンで起きている内戦で、捕虜が一瞬にして銃殺される瞬間)
そして今、問題になっているのが即応支援部隊(RSF)などの民兵による組織的な集団レイプ・性奴隷の問題である。欧米の人権団体は、この民兵たちが「南コルドファン州で、性奴隷を含む多数の女性と少女を強姦している」と糾弾している。
この民兵たちは武器を持っていきなり普通の民家に押し入り、男たちを容赦なく射殺して、女性を5人から10人の集団でレイプし続ける。男たちが抵抗しなければ、その家族の前で娘や妻を集団レイプすることもおこなわれている。レイプされる女性は、7歳の少女から50歳の女性まで見境いなしだ。
そして、男たちは気に入った女性はそのまま彼らの基地まで連れていき、そこで鎖でつないで飼い、性奴隷にする。ある拠点では50人もの少女や女性が性奴隷にされていて、代わる代わるレイプされているという。
これは過去の話ではない。今、スーダンの南コルドファン州で起こっている話だ。
この即応支援部隊(RSF)という民兵はかつては政府軍のサポート役として存在していたのだが、やがてギャング・チンピラ・ゴロツキ・ジャンキー・犯罪者の集まる暴力集団と化して反政府組織となり、スーダン全域を暴力の嵐にしている。
国家は弱体化し、法も秩序も正義もない。警察も機能していない。国際社会も完全に見放している。そのため、暴力のみがはびこる大地と化している。ちょうど1か月ほど前の2024年12月10日も、ハビラとファユ周辺での大規模な民間人の殺害、拉致、広範な略奪、焼き討ちが記録されたという。
まさに、やりたい放題の暴力がスーダンにある。ちなみに、即応支援部隊は豊富な武器・弾薬・地対空ミサイル・戦車などを豊富に所有しているのだが、それはこの部隊を支援するロシアの傭兵部隊がバックにいる。
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