アフリカでは今も精神的に問題のある人々は「悪魔に取り憑かれた」と考えると言われている。
そのため、その体内の悪魔を取り除くために、虐待を加えたり、拷問をしたり、食べ物を与えなかったり、祈祷師に祈らすような民間治療が為されることが多い。
先進国ではこうした精神的な病気はかつては様々な別称で呼ばれていたが、近年では精神分裂症と呼ばれるようになり、さらに最近では「統合失調症」と呼ばれるようになっている。
統合失調症は人とコミュニケーションが取れない非常に扱いの難しい病気だ。
被害妄想にとらわれていたり、幻覚や幻聴にひとりで応えていたり、突飛な行動をしたり、突如として大声を上げたり、大暴れすることもある。
どこの国でも街を歩いていれば、たまに統合失調症の人が叫んでいる光景を目にするが、こうした人たちは一定の割合で目にする。
明らかに日常生活がうまく行えない行動パターンを見せるので、こうした人たちは特別な病院に収容されることになる。この病院は「精神病院」と呼ばれることが多い。