◆「女の肉体は俺の快楽のための道具だ」という危険な考えかたに至るプロセス

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内閣府男女共同参画局が出している令和6年版『男女共同参画白書』に、不同意性交などの被害の統計が掲載されている。これによると、女性の8.1%が不同意性交等の被害にあった経験があるという統計が出ていた。

加害者は、交際相手、元交際相手、職場の関係者、配偶者など、大多数は被害者が知っている人となっており、まったく知らない人からの被害は10.0%だった。90%は知っている相手から加害を受けている。

しかし、不同意性交等の被害について、女性の55.4%が「誰にも相談していない」ということなので、実態はもっと多いのだろう。

被害にあったときの状況について、女性は「驚きや混乱等で体が動かなかった」がもっとも多かった。「相手から、不意をつかれ、突然に襲いかかられた」、「相手との関係性から拒否できなかった」、「相手から、脅された」などの回答もあった。

中には、「アルコールまたは薬物により意識がなかった・朦朧としていた」というのも14.6%もあった。

昏睡レイプについては、フランスで衝撃的な事件が発覚したばかりだが、社会の裏側では日常的に起きているのが窺える。(ブラックアジア:夫が自分の妻をしばしば薬物で無力化し、72人の男にレイプさせていた異様な事件

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターへの相談件数は、年々増加しており、2020年は5万1,141件、2021年は5万8,771件、2022年は6万3,091で、2023年も上半期は前年よりも増えているので最終的には前年を超えるだろう。

不同意性交等の認知件数は、2023年は2,711件で、前年に比べ1,056件(63.8%)増加しているのも不穏な兆候だ。

ちなみに世界に目を向けると、国連の統計では女性の約35%が生涯のうちに何らかの形で性暴力や暴力行為を経験しているという。この数字は地域や文化によっても差異があり、一部の発展途上国では50%を超える場合もある。50%は尋常ではない。2人に1人の女性が被害に遭っていることになる。

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