◆セックスワークや裏の世界で生きるならトラウマ・コントロールは必須だ

◆セックスワークや裏の世界で生きるならトラウマ・コントロールは必須だ

統計的には現れていないのだが、売春や風俗にかかわる女性の自殺は多い。自殺にまで至らなくても、リストカットやオーバードーズなどの自傷行為や、アルコールやドラッグの依存なども多い。タトゥーやピアスやスプリットタンなども、自傷行為のひとつだと述べる人もいる。

私が知り合った女性の中にも、タトゥーやピアスまみれの女性もいたし、オーバードーズしていた女性もいた。彼女たちは、いろんな意味で苦悩を抱え、起きた出来事にトラウマを持っていた。

国外では顕著だが、セックスワークにかかわる女性たちは、しばしば高いリスクと暴力、搾取にさらされる。日々直面するのは、単なる職業的なストレスではなく、命の危険を伴うリスクであり、それは精神的・身体的に衝撃のトラウマとなる。

暴力や性被害、そして強制労働や人身売買、アルコールやドラッグの依存などは、裏社会に生きていると、どうしても付いてまわる。そのいくつかがトラウマになって心の奥に沈澱しても不思議ではない。

セックスワークは、一部の国では合法化が進んでいるのだが、合法化されても表社会の人々からは激しく嫌われている。セックスワークそのものが非合法な社会では、犯罪者やギャングが横行する。

これらの環境では、セックスワーカーたちが適切な保護や支援を受けられない。何かあれば、命の危険と直結する。本当はこういう環境から抜け出せればいいのだが、そう簡単に抜け出せない。だからこそ、トラウマ・コントロールが不可欠となる。

そして、このトラウマ・コントロールはセックスワーカーとかかわる男たちもまた必要なものとなる。なぜなら、治安の悪い非合法な裏の世界(アンダーグラウンド)では、いつでも「そこにいる男」にもトラブルが降りかかってくるからだ。

そもそも、私自身も20代からいくつものトラブルに巻き込まれてきた。

女性との金銭トラブルは毎度のことだし、何度も強盗に遭ってるし、信じた女性にカネを盗まれるのは日常だった。カンボジアでは警察に部屋に踏み込まれたこともあるし、バングラデシュではタンガイルで警察に連行されて拘束されたこともあった。

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