日本人はウガンダと聞いても、それがどういう国なのかまったくイメージがない。アフリカにある国だ、ということは分かっていても具体的にウガンダがアフリカのどのあたりに位置するのかも正確に言い当てることができる人は少ないだろう。
日本にとってウガンダというのは、それほど遠い国である。
私自身もアフリカには一度も足を踏み入れたことがないので、ウガンダという国は「遠い国」ように感じる。ところが、私はウガンダの女性については、それなりに知識と親近感もある。
なぜなら、私はウガンダの女性たちを何人も知っているし、彼女たちと関わったこともあったからだ。
最近、ウガンダの女性たちがLCC(格安航空機)を使って全世界に散らばるようになり、タイの首都バンコクでも路上に立って売春をしている姿が見られるようになっているのだが、私がウガンダの女性と初めて知り合ったのもタイのバンコクだった。
ウガンダだけではない。ブルンジというアフリカのほとんど誰も知らないような国の女性すらも知っている。
彼女たちはケニア経由でバンコクにやって来ていたのだが、興味を持ってアフリカのセックスワーカーたちのことを調べているうちに、ひとつ分かったことがあった。
欧米のハイエナたちにはケニアが最も有名なアフリカの売春エリアなのだが、実は売春ビジネスの本命はケニアの隣のウガンダが「集積地」となっているのが、ようやく分かってきた。
地理的に、ウガンダは周辺国のセックスワーカーたちが集まりやすい国となっていたのである。都市売春も、スラム売春も、児童売春も、人身売買も、実はウガンダが最前線だったのである。最前線とは言っても、劣悪な最前線なのだが……。