プーチン大統領は強硬にウクライナ侵略を進めており、今のところロシアが妥協する様子は見えない。すでに死者は双方合わせて1万人を超える規模となってきており、ロシアやウクライナでの著名人も戦死が伝えられるようになってきている。
無差別に攻撃され、次々と破壊されていく街を見捨ててウクライナ人も多くが近隣諸国へ逃げ出しており、国連の統計によると現時点え153万人超えの難民が発生しているという。その数はさらに増えて400万人になるのではないかと国連は推測している。
ウクライナの人口は約4000万人なので、10%が何人として流れていくということである。これは凄まじい数である。
プーチンの仕掛けた侵略と破壊がこれからも続くのであれば、次に起こるのはこのウクライナ人たちの極度の貧困化だ。もともと、豊かとも言い難かったウクライナだが、経済的ダメージは計り知れないものとなるだろう。
一方のロシア人もまた平穏ではない。
国際社会は強度の経済制裁をロシアに強いている。すでにロシアはSWIFTからの排除、預金封鎖、株式売買禁止、海外資産凍結、国債のクーポン支払い禁止……と、次々と国際社会から切り離されている。ロシアとの事業を停止するグローバル企業も日々増えている。
これによって通貨ルーブルは信用喪失し、毎日のように安値を更新し続けている。プーチン大統領がこのまま暴走するのであれば、金融制裁はもっと激しくキツくなるので、ルーブルの信用は喪失し続ける。ロシア国民でさえもルーブルを信用しないで外貨や現物に替えるのに必死だ。ルーブルは紙くずになる。
これが何を意味するのかというと、ロシア国民もまた極貧化するということなのである。つまり、これからウクライナ人とロシア人がまとめて経済貧困のどん底《ボトム》に転がり落ちるのである。
私は、すでに「その先」を見ている。半年後、何が起こるのかは分かっている。