最近、日本で小動物、主に猫が大量に殺されているという事実を知っているだろうか。全国各地で次々と猫の殺害が起きているのだ。
2021年2月3日。『猫8匹が連続不審死!苦しみ悶える姿に涙、看取った住民の悲痛』。2021年3月20日、『池に浮かんだ「死んだ野良ネコ」次々発見…公園で見つかった死骸10匹以上 周辺にはネコ用のエサの袋散乱』。
2021年4月25日、『猫の公園で相次ぐ不審死、千葉・袖ケ浦公園』。2021年5月18日、『公園に腐敗した猫の死骸、今月3匹目 虐待容疑で捜査』。2021年5月27日、『住宅街に切断された猫の死骸 神戸で今月2度目』。2021年5月30日、『野良猫への虐待相次ぐ 名護市街地 市民ら不安募らす』……。
何か嫌な予兆を感じないだろうか……。
場所が広範囲なので、恐らくそれぞれの場所でそれぞれ違う人物がやっているのだろうと推測している。こうした記事を見つめながら、私は「犯人が子供でなければいいのだが……」と薄ら寒くなった。
なぜなら、小動物の虐待をする子供は大人になればそれを「人間相手」にするようになっていくからである。
連続レイプ犯罪を犯す人間や、連続殺人を犯す人間たちが、いつの時代でも一定の数だけ世の中に存在する。彼らは、思春期や成人になってから、いきなり犯罪を思いついてやったというわけではない。
実は、子供の頃から、彼らは生き物に対して非常に残酷だったり、他人に対して無慈悲だったりする。幼少期の頃の性癖がその後の人生にもずっと尾を引いていて、なるべくして犯罪者になったような人が多い。
あるいは、逆に幼少期に受けた暴力や性的虐待がトラウマになっている人たちも多い。子供の頃の性癖やトラウマが、大人になっても覆せないのである。