2013年2月16日、アフリカ・タンザニアでひとりの少年が学校帰りの途中、ナタを持った3人の男に襲われて腕を切り落とされ、その腕を持ち去られた事件があった。
その7歳の少年は普通のアフリカの少年とはまったく違う外観をしていた。白い肌、白い髪。先天性白皮症(アルビノ)だったのである。
アルビノとは先天的に皮膚や髪のメラニン色素がないか、もしくは極小の病気を指す。したがって、黒人やアジア人でアルビノとして生まれると、その特異な症状に多くの人が驚く。
通常、アルビノになるのは2万人から3万人にひとりの割合なのだが、どうもタンザニアには非常にアルビノの生まれる率が多く、統計によると1400人にひとりという確率になっていると言われている。
このアルビノの人々が、タンザニアではしばしば襲われて、手足を切り刻まれたり、女性の場合は殺されて性器を根こそぎ削がれたりしている。
なぜ、そんなことになっているのか。