ブラジルが世界最大の少女売春のメッカになりつつあるのは、以前にも書いた。(9歳の少女が売春する、ブラジルの「地獄のハイウェイ」)
ブラジルの問題は、貧富の差があまりにも激しすぎて麻薬も売春もまったく駆逐できる気配がないことに尽きる。
どんなに経済成長しているように見えても、それは一部の中産階級を富ませるだけで、貧困層にはまったく富が降りてこないのである。
その結果、貧困層の男たちはギャングやマフィアになっていき、ドラッグ・ビジネスや、同じ貧困層の女性を売り飛ばす売春ビジネスに手を出すようになる。
ドラッグと女性売買は、貧困層が唯一「成り上がれる」ビジネスであり、どんなに規制され、どんなに関係者が逮捕されても次から次へとなり手が現れる。
ブラジルの貧困層を構成するのは、主に黒人系ブラジル人であると言われるが、10年ほど前からブラジルの人身売買が新たな局面に入っていると言われるようになった。