コロナ禍で激震していた2020年11月の最中。アメリカのオレゴン州でひとつの条例が可決された。「110条例」と呼ばれるこの州法は「すべての少量のドラッグの所持を非犯罪化する」ものだった。
すでにアメリカは多くの州でマリファナは事実上の解禁となっているのだが、オレゴン州では自分が使用する分のみのハードドラッグ(ヘロイン・コカイン・覚醒剤等)であればもはや罪にならない。1万円の罰金か、中毒治療センターでの健康診断が科せられるだけである。
アメリカではドラッグ依存に転がり堕ちる人間があまりにも増えすぎて、彼らをいちいち刑務所に入れていたら、いくら刑務所があっても足りないほどのドラッグ関連の犯罪者が増えてしまった。
さらにアメリカの各州は多くが税収不足に苦しんでいるので、マリファナなどの軽いドラッグをむしろ解禁して、マリファナ税などを取った方が逆に州にとっても良いという発想に転換している。
タバコはもう古い。もう駄目だ。「タバコを吸うくらいならドラッグをやれ」ということになった。それほどまで、アメリカではドラッグが蔓延してどうしようもなくなっていると言った方がいいのかもしれない。
アメリカのアンダーグラウンドではコカインも覚醒剤《メス》も普通に手に入り、ストリート売春をする多くの女性がハードドラッグの依存者であることが分かっている。「ドラッグ少女」も大勢いる。
ブラックアジアでは以前にも紹介したが、ドラッグに溺れた少女たちの光景をもう一度見て欲しい。(ブラックアジア:コカイン娼婦。コカインで異常を呈している売春少女の姿)