世の中には裏と表がある。人は誰でも表側の世界で最初は生きているのだが、そのうちに何かがきっかけで裏側の世界に堕ちていく。
好奇心でドラッグの世界に堕ちたとか、貧困で夜の世界に堕ちたとか、犯罪を犯してしまって追われる生活や刑務所の中に堕ちたとか、借金地獄に堕ちたとか、人によって堕ちる世界は様々だ。
人生という道は、落とし穴がたくさんある。よそ見していたら誰でも簡単に「道を踏み外す」のである。表側の世界から堕ちるのは簡単なのだが、一度堕ちたら抜け出すのは難しい。
抜け出せない理由は簡単で、堕ちた世界にはそれなりに常人には分からない強い快楽と依存が存在していて、もはや心身共にそれに染まってしまっているからだ。
ドラッグにはドラッグの快楽がある。売春地帯にはセックスという快楽がある。犯罪には手っ取り早く欲しい物が手に入るという快楽がある。
そこから這い上がることは可能なのか?