◆バングラデシュの縫製工場で蔓延している女性に対する性的な嫌がらせと貧困

私たちが毎日着ている服に「Made in Bangladesh」のタグがついていることがある。バングラデシュは世界有数の衣料輸出国であり、縫製工場には400〜500万人の労働者がかかわっている。そのうち80%程度が女性である。

彼女たちは極めて低い賃金で長時間労働をおこなっているが、工場内の本当の脅威は賃金だけではない。男性監督者が生産目標の未達や休憩を理由に性的関係を求める行為が横行しており、これが問題となっている。

上司を拒否すれば露骨に嫌がらせされたり、解雇や報復が待つ。労働者の雇用継続を条件に性的関係を強要し、拒否した瞬間にクビにして職場から蹴り出す。貧困の中で暮らし、他に行き場のない女性たちは涙を飲んで我慢するしかない。

2025年5月に発表された調査では、過去6か月間で22.0%の女性労働者が頻繁に性的ハラスメントを経験したという。言うまでもないが、加害者の32.9%が監督者だった。

権力を持った男が女性に性的関係を迫る。先進国では #meToo運動もあったが、どこでも見られるパターンでもある。バングラデシュでは、それが縫製工場の閉じた職場空間の中で起きていたのだった。

アムネスティ・インターナショナルは同年11月の報告書で、女性労働者が日常的に身体的・性的に虐待を受けていると断定している。ヒューマン・ライツ・ウォッチもこれを明確に職場での性的暴力として扱っている。

上司が実際に使った脅迫の言葉なども記録されているのだが、それを追っていると、男たちの横暴さと下劣さが際立ってくる。

たとえば、アムネスティは主にバングラデシュ・ダッカ・ガジプール工場でおこなわれた160人以上の女性たちのインタビューで、次のような侮辱の言葉があったことが記録されている。

この先のコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。会員の方はログインをお願いします。 ▶ .

コメント

タイトルとURLをコピーしました