人間もまた動物である。動物は弱肉強食が基本ルールである。そう考えると、私たちの社会もよくよく観察すれば野生の王国と同じく弱肉強食に支配されているというのが分かる。
人間は、基本的に「生存」するために他者と競争している。まさに、生存競争の中で私たちは暮らしているのだ。動物にとって重要なのは「生」と「性」である。だから、生と性において、必ず犠牲者が出る。
人間の「生」にとってもっとも重要なのは「カネ」だから、そこで生存競争があるというのは、具体的に言えばカネを巡って激しいバトルがあるということだ。
また「性」とはセックスのことだから、そこで生存競争があるということは、具体的に言えばセックスを手に入れることで激しいバトルがあるということだ。
表社会でも、裏社会でも、人間は朝から晩まで必死で、カネとセックスを巡って人生を賭けた壮絶な生存競争を繰り返している。だから、人生のトラブルもまた、生と性、すなわち、カネとセックスの問題に集約されていく。
