「人権を守れ」という言葉がある。「守れ」と叫んでいるということは、守られていないということだ。
日本人の多くには、すでに人間は誰でも対等な存在であるという意識があるが、日本人がそうだからと言って、全世界がそうだとは決まっていない。
先進国には人権意識が定着しているが、先進国とは「先進国首脳会議」がG7と言われているのを見ても分かる通り、ほんの7、8カ国ほどしかない。しかし、全世界で見ると「国」は国連加盟国で見ても193カ国もある。
その大半が貧困国なのだが、貧困国の特徴は人権が守られていないということだ。
人権とは「人として生きるための権利」のことを言うが、人権が守られていないというのは、分かりやすく言えば「人として生きる権利を奪われている人がたくさんいる」ということでもある。
それを端的に示しているのが「人身売買」だ。人間は、モノのように売ったり買ったりすることができるのである。
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