インド・カジュラホのカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院にはミトゥナ像の彫刻がびっしりと並んでいる。
世界遺産のひとつとなっているのだが、このカジュラホの彫刻は、とてもエロチックだ。何しろ、男女の性行為がそのまま彫刻になっているのである。
ミトゥナも「男女交合」という意味だということで、現代の言葉で言うとさしずめ「セックス像」ということになるのだろうか……。
男は兵士、女性は巫女(アプサラ)と言われているが、闘いの前の大乱交が描かれているという設定のようだ。
圧巻なのは、このセックスを行っているミトゥナ像の体位が尋常ではない数であり、しかも立ち技を多用したトリッキーなものも多いことだ。乱交なので、数人がかりのものもあれば、オーラル・セックスや獣姦を描いたものもある。
こうしたミトゥナ像に出てくる様々な趣向を凝らした体位は、世界最大の奇書「カーマスートラ」にも描かれている。
これぞ、全世界に大きな影響を与えた「セックス指南書」で、セックスの心がけから求愛方法から体位まで、あらゆることが詳細に記されている。ここに様々なセックスの「体位」が紹介されている。
ところで、あなたはセックスの際、どれくらいの「体位」を使うだろうか?