あと数年もすれば、商品としてのマリファナは当たり前になっていく

あと数年もすれば、商品としてのマリファナは当たり前になっていく

鈴木傾城はマリファナ解禁には賛成だ。東南アジアでは大量のマリファナがあって、質の良いマリファナでのんびりする心地良さを好む人をたくさん見てきた。

かつて、タイ・サムイ島はドラッグ無法地帯だった。ヒッピーの残党たちが巣食うその島で、美しいビーチと、海と、自然と、マリファナを人々は堪能していた。(ブラックアジア:コ・サムイ。かつてドラッグとセックスの無法地帯だった島

「ザ・ビーチ」にはそれほど長くはいなかったが、素晴らしい日々だった。一緒にいた女性はヘロインを常習していたが、当時のサムイ島を代表するドラッグは何と言ってもマリファナだった。

島にはいくつかのディスコがあったのだが、夜になると大勢の若者がそこに集まり、CCRやジミ・ヘンドリックスを聞いてマリファナを回し飲みしていた。

やがて時代が変わって、私が知らない間にサムイ島はただの観光地と化し、それを嫌ってマリファナ好きの若者たちがパンガン島に移動したのだが、そのパンガン島も今や規制が入ってタイのマリファナ・フリークは絶滅寸前と化している。

しかし、少しの間だけだ。いずれタイは間違いなくマリファナを合法化する。(ブラックアジア:マリファナ天国が出現するか? タイはいずれ嗜好用マリファナを合法化する)(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

「マリファナ=危険なドラッグ」ではなかったのだ

タイがマリファナを解禁すれば、他の東南アジアの国もきっと続く。東南アジアはマリファナが解禁される国になる。私はそのように考えている。

世界中でマリファナの解禁運動が進んでおり、カナダも南米もアメリカの一部の州も、次々とマリファナが解禁されるようになっている。イギリスでも医療用マリファナに限って解禁されるようになった。

「マリファナ=危険なドラッグ」という図式は、いよいよ「間違っていた」ということを人類は再確認するようになっているのである。

それはそうだ。東南アジアで連日連夜のごとくマリファナを吸っていた人間でも、それが手に入らない地区であれば何の禁断症状もフラッシュバックもなくやめられる。

そんなものを、覚醒剤やヘロインのようなドラッグと一緒にするのは間違っている。強い依存を生み出すと言えば、明らかにタバコやアルコールの方が強い。

もちろん、マリファナも嗜好品なのでそれにどっぷりとハマる人間も中にはいる。しかし、それはコーヒーにハマる人や甘いお菓子にハマる人がいるのと同様の現象なので、取り立て大騒ぎするほどのことでもない。

私自身は、アルコールの方を禁止して、マリファナを解禁すればいいのではないかと個人的に思っている。マリファナとはその程度の依存でしかない。

にも関わらず、精神を落ち着かせる作用はとても心地良く、きちんとセッティングしてマリファナを取れば、ギスギスした感情もストレスも消えていく。

がんじがらめの社会に生きて、朝から晩までストレスまみれの日本こそ、真っ先にマリファナを解禁した方がいい。

折しも世界保健機関(WHO)はマリファナやマリファナの薬効の規制の見直しについての議論を始めようとしている。

日本のエリートは是非とも参加して「マリファナ=危険なドラッグ」という固定観念を叩き壊して欲しいと思う。

1999年のカンボジアの売春地帯では何があったのか。実話を元に組み立てた小説、電子書籍『スワイパー1999』はこちらから

アメリカの企業は虎視眈々とマリファナ市場を狙う

アメリカのナスダック市場には「ティルレイ(TLRY)」という企業が上場している。

この企業は医療用の大麻の成分を販売している企業なのだが、アメリカではいよいよマリファナを本業とする企業も株式市場に登場するようになっているのだ。

「マリファナ=危険なドラッグ」という固定観念など、もう欧米にはない。マリファナは不当に禁止されてきたが、今後は解禁されて大きなビジネスになると注目されているのである。

マリファナ専業のティルレイが成功するかどうかは、まだ未知数だ。上場したばかりの会社の評価は難しい。

市場は有望だが、ブランドも企業自体の成長も確立されていないので、私自身はマリファナに深い愛着を持っていてもティルレイを買うことはない。

しかし、投資の観点でマリファナを自分のポートフォリオに取り込めないのかと言えば、まったくそうではない。

アメリカの大手企業は、急激に立ち上がって短期間で2兆円市場にまで成長したマリファナに熱い目を注いでいる。成長を取り込もうと、虎視眈々と参入の機会を探している。

私は「フィリップモリス」ブランドを有する世界有数のタバコ会社であるアルトリア(フィリップモリス・インターナショナルの親会社)が真っ先にマリファナを取り込みに来ると考えていた。

実際、アルトリアは「マリファナ産業の市場機会を調査している」という情報も根強く流れてきている。

副社長のマーレイ・ガーニックが「マリファナをオプションとして検討している」と発言したのを受けて、アルトリアの株価が急上昇したという局面もあった。

ただ、アルトリアは電子タバコと低ニコチンの市場を作ることに注力している最中であり、マリファナ産業に飛び込むのは「あくまでも検討」「選択肢のひとつ」であると述べており、先陣を切ることはないようだ。つまり、様子見だ。

インドネシアの辺境の地で真夜中に渦巻く愛と猜疑心の物語。実話を元に組み立てられた電子書籍『売春と愛と疑心暗鬼』はこちらから。

あと数年もすれば、「マリファナ成分入り飲料」

真っ先にマリファナ市場に飛び込んでいくのは、コロナ・ビールを所有するビール会社「コンステレーション・ブランズ」になるかもしれない。(ブラックアジア:米大手企業がいよいよマリファナをビジネスとして認識する

ビールやワインにマリファナの成分を混ぜる研究をコンステレーション・ブランズは行っている。近いうちに、マリファナ入り飲料が商品化される。

これを受けて、コンステレーション・ブランズのライバルである「モルソン・クアーズ」と「ボストン・ビア」もマリファナ飲料の研究に乗り出した。

それだけではない。2018年9月17日、ブルームバーグは次のような記事を配信している。

『コカ・コーラ、大麻入り飲料に参入検討-カナダの大麻業者と協議』

なんとコカコーラまでマリファナ市場に参入することを検討しているというのだ。

「現時点では何の決断も下っていない」というので本当に販売するのかどうかは未定だ。もっとも、コカコーラが取り込むのは「精神活性作用のないマリファナの薬効的成分」の方なので、発売されたとしても、それを飲んで多幸感に浸れるというものではない。

ただ、マリファナ市場がここまで注目されているというのは興味深いはずだ。アメリカの多国籍企業は急激にマリファナを見直し、市場を見つめ、商品として取り込もうと虎視眈々と狙っているのである。

あと数年もすれば、「マリファナ成分入り飲料」が各メーカーから続々と発売されるようになり、それが「当たり前」の世界になるかもしれない。

日本は「麻(あさ)文化」を持っていたのに、「マリファナ=危険なドラッグ」という固定観念を打破することもできず、時代に取り残されていくのだろうか。

それとも、日本もアメリカや欧州に追随して「一部のエリア」でマリファナを解禁するようになるのだろうか。

冒頭でも言った通り、私はマリファナ解禁には賛成だ。それは悪いものではない。日本人の意識が変わることを期待している。(written by 鈴木傾城)

あと数年もすれば、「マリファナ成分入り飲料」が各メーカーから続々と発売されるようになり、それが「当たり前」の世界になるかもしれない。日本は「麻(あさ)文化」を持っていたのに、「マリファナ=危険なドラッグ」という固定観念を打破することもできず、時代に取り残されていくのだろうか。

この記事のツイッター投稿はこちらです

この記事を気に入って下さった方は、リツイートや♡(いいね)を押して頂ければ励みになります。

ブラックアジア会員登録はこちら

CTA-IMAGE ブラックアジアでは有料会員を募集しています。表記事を読んで関心を持たれた方は、よりディープな世界へお越し下さい。膨大な過去記事、新着記事がすべて読めます。売春、暴力、殺人、狂気。決して表に出てこない社会の強烈なアンダーグラウンドがあります。

一般カテゴリの最新記事