欧米では独身最後を迎えた男が、気の置けない男だけの仲間と一緒に「最後の何でもあり旅行」をすることがある。これを「バチェラー・パーティー・トリップ」と呼ぶ。
映画『ハングオーバー!』も、バチェラー・パーティーで男友達だけでラスベガスに行って、記憶も花婿も失って大変なことになるという設定だった。
このバチェラー・パーティーの旅行ではもちろん、ラスベガスのようなギャンブル・タウンだけでなく、フロリダや、カリブ海のリゾート諸国や、東南アジアのビーチも選ばれることが多い。
オーストラリアの男たちの間では、東南アジアのタイが選ばれている。そこにはビーチがあって、アルコールも飲み放題で、セックスも溢れているうってつけの場所だからだ。
26歳のオーストラリア人ブランドン・クラークも、仲間たちと一緒にタイの一大リゾート地プーケットに向かい、スイートルームにゴーゴーバーの女たちを呼んで盛大にパーティーをしている途中だった。
その羽目を外したパーティーの最中、ブランドンはバーガールのゴールデンシャワー(尿)を顔で受け止める罰ゲームを受けた。何でもありのパーティーだ。
ゴールデンシャワーを浴びるのは「最高」のゲームで、無礼講な旅の思い出になるはずだった。しかし、それがブランドン・クラークの悪夢になってしまった。彼女は性器クラミジアの感染者だったのだ。