『池袋の風俗店で乱暴なプレイを要求する中国人。彼らは日本人を道連れにしようとするHIV感染者だった』……という記事が最近、物議を醸している。風俗嬢が中国人にHIVを感染させられたというのだが、それは意図的だったという話である。
実は、日本の風俗業界では2013年あたりからコロナ禍に見舞われる前年の2019年まで凄まじい勢いでインバウンド(訪日観光客)が入り込んでいて、2018年には3000万人を超える勢いとなっていた。
そして、この中で梅毒が急激に広がっていくことになったのだが、梅毒感染者を分析してみると20代女性が圧倒的となっていた。これはインバウンドの広がりと相関関係にあるのは明らかであり、大阪のクリニックを経営する医師の中には「インバウンド梅毒」と言う人もいるほどだった。
そして、あまり目立たないがその陰でHIV感染もまた日本国内で広がっていたのである。
そうした傾向を見ると、HIVに感染した中国人が「日本人を道連れにする」という危険な復讐行為を行う事件が起きるのも時間の問題であったとも言える。
最近ではイタリアで10年以上にも渡って女性30人を次々とHIV感染させた男が禁錮24年の実刑判決を受けているのが報道されたが、HIV感染者が道連れのためにわざとセックスワーカーに感染させるというのは、アンダーグラウンドではしばしば起こる事件である。
他人にわざと感染させる事件は珍しくないのである。そうであれば、日本で起こらないと思うほうがどうかしている。
イタリアでは30人の女性が犠牲になったが、アメリカではデビッド・マンガムという36歳の男が、HIV(エイズウイルス)に感染しているのを知りながらも、300人以上の人間と性行為をしていたとして逮捕された事件もあった。
実際に、この男にHIVをうつされた男が警察に訴え出て、警察が内偵の結果、明らかに悪意があるとして逮捕した。300人という数に注目して欲しい。これは、明らかにエイズウイルスをばらまこうという意図があったと考えてもいい。