2017年12月17日の午後2時頃、さいたま市大宮区宮町のソープランド店「Kawaii大宮」から出火した。
このビルは40年以上も前に建てられた古い鉄筋コンクリートの3階建てビルだったが、改装を繰り返しながらソープランド店として経営が続いており、中は通路も階段も狭く、壁も薄く、安普請で燃えやすくなっていた。
1階と2階に個室が5部屋ずつ用意されており、3階は客の待合室と女性の待機室があるという、やや変則的な作りになっていた。
火が出たのは2階のゴミ捨て場だった可能性があると警察は調べている。火はゴミに燃え移り、激しい黒煙を吐き出しながら廊下を焼き尽くし、やがて南側の天井に燃え移って3階にまで火と煙が到達した。
3階には待合室にいた男性と待機室にいた女性が逃げ遅れ、ひとりは性別すらも判別できないほど黒焦げになって焼けて死亡、さらに煙を吸って心肺停止状態になった客1人と女性2人が病院で死亡した。
3階には非常階段があったはずなのだが撤去されてなくなっており、扉も開かないようになっていた。つまり、3階で待機していた客とソープ嬢は逃げようとしても逃げ道がなかったということになる。