白人《ファラン》たちは、すでに何年も前からヒゲを伸ばすのが流行っていて、中には中東のイスラム教徒のような長いヒゲをたくわえているアメリカ人も珍しくなくなった。
最近のパタヤなどの動画を見ても、ヒゲを伸ばした白人《ファラン》がかなり多くなっているのが見て取れる。
一方で、中国・韓国・日本などは顎髭を生やす男たちは見かけるようになったものの、全体としてそれほどヒゲを生やした男たちはあまり見かけないのが実情だ。とくにビジネスマンでは、まだまだ少数派と言ってもいいほどヒゲのバリエーションがない。
欧米の女性たちは男のヒゲにはあまり抵抗感を持たないことが多く、むしろヒゲの男性を「かっこういい」と感じる女性も多いのだが、東アジアの女性は概してヒゲまみれの男性は嫌いなことが多い。
文化が違うのだというしかない。もしかしたら、日本も若い男女を中心に変わっていくのかもしれないが、それほど大きな動きにはならないかもしれない。
私自身は40代までは無精ヒゲまみれで、とくに30代のある時期はインド圏の女性とも付き合うようになっていたので、かなり長めのヒゲを生やしていた。その状態で日本に戻ると、誰もがぎょっとした顔で私を見つめて目をそらしたのを覚えている。
なぜインド圏に行くようになってから長めのヒゲを生やすようになったのかというと、インド圏の女性たちがヒゲを好んでいたからでもある。
シンガポールで知り合って好きになったスリランカ女性がいたのだが、彼女にも「あなたは、なぜヒゲを生やさないの?」と不思議がられ、ヒゲをきれいに剃った顔は「好きではない」と言われた。
スリランカやバングラデシュの女性はとくに「ヒゲを伸ばさないと男じゃない」みたいな感覚だったので、私もまた自然にヒゲを生やすことになった。