1987年、イギリス・タンブリッジウェルズで2つの殺人事件が起きていた。25歳の女性ウェンディ・ネル、20歳の女性キャロライン・ピアースが、殺害された事件である。どちらの女性も激しく殴打され、絞殺された後にレイプされていた。
検死結果、女性の遺体は二度に渡ってレイプされていることがわかった。
しかし、この当時はまだDNA検査などの技術が発達しておらず、事件は未解決のまま忘れ去られていった。しかし2020年、とうとうDNA検査によって警察はひとりの白人男性が犯人であることを突きとめた。
警察はこの男を逮捕して家宅捜査をしたのだが、そのとき奇妙なものが隠されているのを発覚した。サイドボードの裏側に取りつけられた収納ケースである。そこにハード・ドライブが隠蔽されていたので、警察はそれを押収して中身を確認した。
かくして驚愕の事態が発覚した。そこに記録されていたのはデービッド・フラーが撮った81万8051枚の画像と504本の動画であった。ほぼすべて、死んだ女性の遺体を陵辱する写真であったのだ。
写っていた女性は総勢101人に上った。年齢は9歳から100歳までで、どの女性も2つの病院の死体安置所で保管されていた女性であった。
実はこの男、1987年に2人の女性を殺害した2年後に、今は閉鎖されているイングランド南東部ケント州にある病院に雇われていた。さらに、その後にはペンバリーの別の病院に勤務していた。
そこで男は数十年の間、電気技師・雑用係としてまったく目立つことなく淡々と仕事をし、まったく文句も言わずに残業もこなしていたのだが、それは男の「表の顔」であった。男の目的は仕事にはなかった。屍姦だったのである。