カンボジア警察。目の前で、ベトナム娘を殴り始めた警察官

カンボジア警察。目の前で、ベトナム娘を殴り始めた警察官

UNTAC(カンボジア暫定統治機構)時代、外国からやって来た国連軍兵士たちの日給は130ドルだった。

命を張って戦って1日に1万6,000円。これが高いか安いかは人によって判断の分かれるところだ。

ではUNTAC時代のカンボジア警察官の日給はいくらだったのだろうか。カンボジア警察は月給制なので25日勤務だとして当時の月給9ドルを割ってみる。

すると一日わずか44円という数字が出てくる。同じような仕事をして、片方は一日1万6,000円、片方は44円である。

これは誰が見ても安すぎると分かる。しかもカンボジア政府の台所事情は逼迫しており給料は出たり出なかったりしていた。

これでは警察官が仕事をする気にならないのも当然と言えば当然のことだ。

おまけにカンボジア警察が相手にしているのは、銃を持った死に物狂いの強盗や、反政府のテロリスト、クメール・ルージュの残党と言った凶悪犯罪者の面々だ。

熱心に仕事をしようと思えば思うほど、自らの命を危険にさらす皮肉な結果になる。

さらにUNTAC時代、バイク泥棒を追いかけていた警察官をテロリストと見間違えたUNTACの軍隊が機関銃を乱射して誤殺するという事件も起きていた。

これで、ますます警察官のやる気が削がれてしまったようだ。

そして、いつの間にか現職警官が夜になると強盗に早変わりするように……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア カンボジア編』にて、全文をお読み下さい)

ブラックアジア・カンボジア編
『ブラックアジア・カンボジア編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』

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