◆63ストリートの妖怪。闇の中で、意味もなく笑い続ける女性

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カンボジア編
真夜中のプノンペン。売春地帯63ストリートを外れてふらふらと闇夜の中を歩いていると、薄暗がりからひとりの男がゆっくりとやってきて腕をつかんできた。

振り返ると、男は無表情なまま”Bombom?”(セックスか?)と聞いてくる。 返事しないで男の背後の置屋を眺めた。黒いフィルターを貼ったガラス戸が入口になっている。

このあたりでは有名な「來來」などと同じような店構えだ。男はにこりともせず、ただじっとこちらを凝視していた。

好奇心に駆られて男にうなずいて見せると、ガラス戸を開けた男に中に押し込まれた。

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