最近、タイのオープンバーに勤めていた女性に、有り金をすべて巻き上げられた挙げ句「俺はもう何も持っていない」と絶望して自殺した男のことを書いた。(ブラックアジア:「お前にすべてを与えた。俺はもう何もない!」と死んだ男)
この記事を書いて「デジャヴーのように感じた」と感想を書いてくれた読者もいるのだが、歓楽街では同じようなパターンで男が次々と破綻していく姿がある。長くこの世界にいると、自滅する男のタイプというのがだいたい分かってくる。
真夜中の歓楽街は人の精神を高揚させる何かがある。特に東南アジアの歓楽街は、世界中から人を吸い寄せて、「一度入ったら抜け出せないブラックホール」のようになっている。
タイ・バンコクのそれぞれの歓楽街もそうだし、リゾート近くの歓楽街パタヤもそうだし、フィリピンの米軍基地周辺の歓楽街アンヘレスでも多くの男が売春地帯に飲み込まれていく。
この快楽が渦巻く世界でも我を見失わず、深刻なトラブルにも遭わず、人生を破綻させることもなく生き延びる男もいるのだが、逆に我を忘れ、次々と深刻なトラブルに見舞われ、最後に人生を破綻させてコンドミニアムのバルコニーから飛び降りるような男も出てくる。
無尽蔵に金がある人は生き残るのかと思ったが、どうもそうでもなさそうだ。大金を持つ人は大金を吹き飛ばし、金を持たない人はポケットの有り金すべてを吹き飛ばして破滅する。
金の多寡は関係ない。そうではなく「快楽の渦巻く歓楽街には死んでも行ってはいけない男」がいるのだ。「自滅が決定づけられている」かのような男が持つ10パターンの項目を挙げてみたい。まさか、あなたは当てはまっていないだろうか?